2016年度 国際交流基金 日本語専門家公募過去問 総括!!

投稿者: | 2017年8月14日

ここまで4回に渡って過去問をやってきました。

【2016年度】日本語専門家公募の過去問をやってみる(1/4)
【2016年度】日本語専門家公募の過去問をやってみる(2/4)
【2016年度】日本語専門家公募の過去問をやってみる(3/4)
【2016年度】日本語専門家公募の過去問をやってみる(4/4)

ここではその総括をおこないます。

知識を問う問題は対策を!

全体的な難易度は、日本語教育にそれなりの期間携わっている人間にとっては、それほど高いものではないでしょう。記述式の部分ではある程度経験則から解ける部分もあります。問題は唯一絶対の答えがある問題の方ではないでしょうか。例えば最初の音声の問題とか、8番の漢字の部首名を答える問題の方です。

ただ、逆にこのような問題は問われるところというのが決まっていますから、少しの時間的投資で対策は可能です。音声は「調音点」「調音法」「有声音・無声音」「アクセント」「有気音・無気音」などといった用語をしっかり整理すればいいと思います。あと、漢字の部首も、毎年このような問題が出るかどうかはわかりませんが、部首一覧などをしばらく見ていればある程度はカバーできるのではないかと思います。

漢字を書け、というのはもうしょうがないですね。問題8で「凹凸」の書き順を問われましたが、こういうのは対策しようがないので、わからなかったら捨てる。知っていたら儲けものくらいの気持ちでやるしかないですね。普段から意識しておくくらいしかできません。

国際交流基金が何を実現しようとしているか

それと、これは国際交流基金のテストなわけですから、この機関のことをしっかり勉強しておく必要があります。例えば問題15などでは、JF日本語教育スタンダードのことが問われましたが、これは基金のホームページに全部出ていることです。試験前には「基金は何をしようとしているのか」「基金は何をしているのか」という部分は必須として抑えておく必要があると思います。

記述式問題は経験をフル回転させる!

また上でも書きましたが、記述式の問題は経験則から記述できることも多いです。というか、経験を振り絞って書くことが求められているのでしょう。また「活動を行なう上で注意すべき点を述べよ」といった問題は、採点者を納得させられれば点数をもらえると思うので誠意を込めて、しっかりと書くべきだと思います。何も思いつかない場合でも、ちょっと話をずらしたとしても部分点がもらえる可能性があります。

時間配分

このシリーズでは4回に分けて解いてみましたが、実際の試験は120分で19問を解くわけです。単純計算で1問あたり10分程度となりますが、記述式の問題は真面目に書くと10分以上かかる問題もありそうです。ですから、こういう試験の常套手段として、まずは知識を問う問題をやっつけちゃいましょう。わからなかったらわからないで、すぐにパスして次に取り掛かります。

その後記述式に移りましょう。パッと問題を読んで、すぐに書けそうな問題は先にやっつける。アイディアが浮かばないといった問題は後回しにしたほうがいいでしょう。そして書けそうな問題を丁寧に書いた上で、残りの時間を難解な問題にあてる、それでいいと思います。

独り言

この試験の点数をどのように処理するのかがわからないのでなんとも言えませんが、点数の高低だけで採用不採用を決めるとは到底思えません。おそらく足切り程度でこの試験をやっていると考えられます(間違っていたらごめんなさい)。実際2年間、外国に専門家として一人の人間を派遣するのですから、「ちょっと漢字が書けない」とか「EPA協定を結んでいる国を正確に把握していない」くらいで経歴の秀でた人や、実績のある人を落とすとは考えられません。

私の独り言ですが、この試験はあまりにも何も知らない応募者を落とすくらいの性質のものだと思います。なので、勝負は2次試験だと思いますので、とにかくこの1次試験ではもらえるところは1点でも多く点をもらって、足切りされないで2次試験に進みたいところです。

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