ZOOMで日本語授業をやってみました

投稿者: | 2017年11月3日

ちょっと前からZOOMで「やさしい日本語おしゃべりカフェ」というイベントを週一で運営しています。

やさしい日本語おしゃべりカフェ

日本語学習者に日本語で話す機会を提供するものです。ですがこれは、職業的な義務でやっているわけではありません。どちらかと言うと趣味活動に近いものです(もちろん少しずつ近づけていくつもりですが)。

それとは違い、今回は私が在籍する韓国の大学の授業でZOOMを使ってみました。対象の授業は「中級日本語会話」という授業で、日本語を専攻している学生が受講しています。大体25名くらいの規模です。中間考査も終わって、ちょっと一息つこうと思い、こういうイレギュラーな授業を企画しました。

オフラインとほとんど変わらない

↑というのが、率直な感想です。パワーポイントを見せることもできるし、グループに分けることもできます。これ、相手に触れない以外に何かリアル授業と異なるところある?だいたい日本語の授業で相手に触るということはあり得ませんから、結局のところリアル授業とな~にも変わるところがない、ということです。

むしろ集中できる?

では、リアル授業と変わらないとして、どんなメリットがあるでしょうか?

まず、いいなと思った一つは「私語ができない」ということです。リアルの授業では集中力に欠けたり、不真面目だったりする学生は必ずといっていいほど私語をします。でも、ここではできません。もしポツリと何か言ってしまえば、それは参加者全員が耳にしてしまうわけですから。

また、携帯をいじることもできません。中にはPCから接続している学生もいましたが、見たところほとんどの学生はスマホからの接続でした。スマホを2台持っているという学生は少ないでしょう。だから授業に参加しているときは、スマホをいじることができないわけです。もちろんいじろうと思えばいじれますが、リアル授業のときよりもその動作が難しいことは言うまでもありません。

それから、カメラもついているので、変なこともできません。リアルの授業では先生があちらを向いている間は当然自分のことがみられていないということがわかるのですが、このZOOMでは、実際先生がどこをみているのか、誰を見ているのかがよくわかりません。だから集中力を要します。

声がかぶったら聞こえづらい、というのは唯一に近い欠点ですが、それは突き詰めて言うとリアルのクラスでも同じですからね。結局のところ、(教師であれ、学生であれ)スピーカーの発言に集中できるようになるというのは間違いないでしょう。

あ、忘れていました。これ大事なことです。声の小さい学生がいるじゃないですか。でも、これだと、私に聞こえるだけの音量でしゃべれば、全員がそれを聞くことができます。リアルの部屋ではぼそぼそしゃべると、反対側に座っている人なんかその子のしゃべったことが全く聞こえます。

音声情報がちゃんと皆に伝わることで、集中力が高まります(と思います)。

接続の問題は数をこなす

そういうといいことづくめのような気もしますが、注意すべきこともあります。今回1人の学生は、授業に参加する意思があったにもかかわらず、参加できませんでした。その学生はスマホから参加しようとしたのですが、なぜか音声やビデオに接続できなかったそうです。

また、結局参加できましたが、参加が遅くなる学生もいました。こういった接続の問題は必ずついて回ります。「やさしい日本語おしゃべりカフェ」でもなかなか音声やビデオがつながらない人がいます。

ですが、これは数回やればクリアできると思います。今回は、2ヶ月前に一度接続の練習をしていました。だからトラブルが少なかったと思われますが、おそらく次回からは参加できないという学生はいないのではないかと思います。

思いつきで「そうだ!明日はZOOMで授業しよう!」という感じでは難しいと思います。ちゃんとリアルの授業で1,2回接続練習をしておく必要があります。

そう言えば「ブレークアウト」もしたのですが、なかなかその部屋に飛べない学生もいました。おそらくITリテラシーの高低が関わっていると思いますが、それでも「機械オンチは使えない」レベルの難しさではないので、練習すればすぐに克服できるでしょう。

体験で終わった

この授業の大きな目的は「ZOOM」のようなツールの使用に慣れるということでした。これは「やさしい日本語おしゃべりカフェ」への誘導という意味も含まれていました。だからそれほど意味のある活動はしないで、簡単な内容についてグループにわかれて話し合い、最後にそれぞれのグループで話し合ったことを報告する、それだけでした。

こういうツールはこれからどんどん飛躍的に増えていくだろうと思います。学生たちには「こういうものもある」ということを知ってもらえただけでOKとしました。今後、リアル授業で使うかどうかはわかりませんが、いつでも使えるようにしておくと、台風が来る!なんて時に「じゃあ明日は学校来ないでいいよ。ZOOMでやろう。」ということが可能になるんじゃないかと思います。

しかし、疲れる

でも、集中力を要するのは教師も同じなんですね。たった40分間でしたが、ホント疲れました!

ZOOMで日本語授業をやってみました」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 【レビュー】『SNSで外国語をマスターする《冒険家メソッド》』 – さくまログ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です