レビュー『最強の独学術』

投稿者: | 2017年11月13日


個人的にも、職業的にも何か生かせれば良いな~と思って読んでみました。

引き込みポイント

著者は東大を出て、ハーバード大学の大学院に進み、企業に入りました。そこで数年勤めた後、現在ではNGO団体でパラリンピック等に関わる仕事をしているそうです。経歴を見るとかなりのエリートですね。

こういう本は「そもそも著者は頭がいいんでしょ?おれとは違うわ」と思うポイントを上手にクリアしていないと、読み手を引き込むことができません。この本のその「引き込みポイント」は「小中高まで公立の学校で学んだ」「貧乏だったから塾などに通わなかった」「一年の勉強で東大に受かった」「ハーバードも一度は落ちた」といった辺りになると思います。

この「引き込みポイント」で読者を引き込めるかどうかはわかりませんが、私も小中高まで公立の学校で学び、塾などには通わなかったですし、ほぼ高3の夏休みからの勉強で一応目標大学に受かった、という点で似ている部分があったので、まんまと引き込まれました(笑)。

まあ、この時点では「何が書かれてあるか、読んでやろう」という程度の上から目線ですね。

独学の3つの段階

では、ここから本の内容です。最初は独学の重要性などについて書かれているのですが、おそらくこれを読もうかという人は独学の重要性については十分承知していると思われるので、ここは割愛します。

著者は独学を3つの段階に分けています。それが「独学1.0」「独学2.0」「独学3.0」です。

独学1.0

短期的な独学を「独学1.0」としています。簡単に言うと、資格試験や大学入試、そういったところでしょうか。本書はこれが中心になっているようで、最も具体的かつ細かく書かれています。

常識的なこともたくさん書かれているのですが、私が印をつけておいたのは、「やらないことリストをつくりキッパリやめる」「暗記のコツははやいペースで何度も繰り返すこと」それと「朝時間は独学のゴールデンタイム」といったところです。

「やらないことリスト」は確かに必要ですね。時間は限られているわけで、その中で優先順位をつける必要があります。もちろんそんなことはみんな知っているんですが、ここで重要なことは「これはやめる!」としっかり自分で認識をすることでしょう。私だったらやっぱSNSか、ショッピングサイトでしょうね。スキマ時間にやっていますが、トータルで言うとかなりの時間の束になっていると思います。

あと「暗記は早いペースで」というのは知りませんでした。今日本語の授業でもフラッシュカードの使い方を再考しているんですが、もう少しこの辺は勉強しようと思いました。

3つめの「早起き」ですが、これはまさに私が実践してきたことが書かれていて「おれが書いたんじゃないか?」と錯覚するほど同じ考えでした。

朝がいいのは「予定が入らない」「連絡が入らない」「タイムリミットがある」というところでしょうね。これは後ほど別記事でまとめたいと思います。

独学2.0

「独学2.0」は中期的な独学です。ここで書かれていることは大き分けて3つです。「本を読むこと」「得た知識をアウトプットすること」「人と対話すること」

アウトプットをおこなうツールとしてはブログやSNSが当然上げられています。

自分に即して考えるとすると、「本は 読むが好きな本しか読まない」あたりはダメ出しされそうだな~と思いました。ただ、「古典を読め」というのもありましたが、これは結構読んでいます。

今読んでいるのはヘルマン・ヘッセの「車輪の下」ですし、読みやすい新書→小説→エッセイ→古典みたいなサイクルは割りと意識してやっていました。ただそのサイクルに自分の専門書は含めていませんでした。なぜなら専門書を読むのは私にとって読書じゃないからなんですね。必要に応じてそのサイクルとは別に読んでいました。

あと、まさに今やっているこれが二番目の「得た知識をアウトプットする」ですよね。これは褒められそうです。

また最近は人と対話する機会も割りと多いです。ZOOMなんかを使って世界中の人と話をしているわけですから、結構自分はちゃんと「独学2.0」を実践できているんじゃないかな?と思ったりしました。

それとちょろっと「YOU TUBE英語勉強法」について触れられていたあたりは関心を持ちました。YOUTUBEでは英語教材として成り立ちそうなものがたくさんあるのはわかっているんですが、その海にどうやって飛び込んでいいかがわかりません。これは著者の別の本があるみたいなんで、後日これも読んでみたいと思いました。

独学3.0

最後は「独学3.0」です。これは「1.0」と「2.0」を繰り返して、生涯学び続ける長期的な独学のことです。ココまで来ると、具体的なアドバイスというよりは、精神論的なものになります。

最後に良いことが書いてありました。

独学とは、孤独に学ぶことではなく、独自の関係性のなかから自分ならではの学びを実践することです。独自の関係性を大切にするからこそ、幸せと学びを両立できるのです。(p199)

何かどっかで聞いたことあるな~と思いましたが、これですね。

学習者自身が自己の学習に主体的に関わり学習を孤立化せず、教授者や教材や教育機関などといったリソースを利用して行う学習。
これは『日本語教育重要用語1000』の中にある「自律学習」の定義です。そうなんですね。独学、自律学習は決して孤独なものでもなく、孤立するものでもないんですね。自律学習もそういった独自の有するリソースと自分との関係性を大事にするからこそ、幸せな学びにつながっていくのだろうな~と結局職業的な感想に落ち着きました。
なんか本のレビューのまとめとしてはあれですが、まあそういうことです。あ、結局このレビューアウトプットも、私の独自の関係性の中からそういう結論に達したということですね。
よくわからない流れになってきましたが、良い本なんで読んでみるといいかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です