【2018年度】日本語専門家公募の過去問をやってみる(1/4)

投稿者: | 2018年11月23日

これは国際交流基金による海外派遣・日本語上級専門家・日本語専門家選抜のための筆記試験を解いてみるものです。タイトルは2018年度となっていますが、これは2018年度に派遣される人を選抜するための試験という意味で、実際に実施されたのは2017年の9月頃ということになります。

この「過去問をやってみる」はこれで3回目の試みになりますが、あくまでも「やってみる」だけでして、これが模範解答というわけではありません。それどころか、私も挑戦者ですので「へっ?」という回答を掲載することになるかもしれません。その辺はご了承ください。

【2017年度】日本語専門家公募の過去問をやってみる(1/4)
【2016年度】日本語専門家公募の過去問をやってみる(1/4)

また、「その回答はちょっと違うんじゃないの?」というのがありましたら、いくらでもコメント欄に書き込んでください。そういう建設的なコメントはウェルカムです。そもそも勉強のために上げているものですからね。

試験は大きい問題が22問です(前年度は20問でした)。実際の試験ではそれを120分で解くことになります。ちょっと長いので、今回も4回に分けて書いていこうかと思います。

問題は国際交流基金の公式ホームページに載っていますが、年度が変わると削除されますので、ここでキャプチャしたものを貼り付けておきます(何か問題があればすぐに削除するので教えてください)。

では行ってみましょう~

問題1

(1)
問題点:「教えました」という表現を使うことによって、「先生が教えた」というたんなる事実の伝達に終わっているという点に問題がある。相手に向かって直接謝意を表するのであれば「~くれる」や「おかげ」などといった恩恵を表す表現と組み合わせて使ったほうがよい。

文例:先生が発音を教えてくれたおかげです。

(2)
問題点:「あげる」や「さしあげる」を用いると、相手に恩を着せるようなニュアンスになることが多い。特にこの場合は宿題の提出であり、それは学生が当然教師に対して提出するものであるから「さしあげる」の使用は不適当である。「あげる」の謙譲語を用いて敬意を表したものと考えられるが、この場合はどちらも不適当である。

文例:先生、宿題をお送りします。

※どこまで書くか悩みますね。大枠では外れてないと思いますが…。

問題2

(1)「先生、申し訳ありません。カメラを壊してしまいました。」

(2)「壊れています」と言うと、「私が貸した時から壊れていた」というニュアンスになります。それは違いますよね。
今カメラが壊れているのは○○さんが、落としたからですよね。理由がはっきりしていますよね。○○さんがミスをして壊れたのですよね。じゃあ、「壊れました」と言ったらいいかもしれません。
でも自動詞の「壊れる」を使って、「壊れました」というと「自然に」という感じがします。そして「私は関係ない」という感じになります。○○さんはそういうことをいいたいわけではありませんよね。だったら、「壊す」という他動詞を使ったほうがいいです。
ただ「壊しました」と言ってしまうと、「わざと」というニュアンスになります。それは違いますよね。だから後ろに「~てしまう」をつけます。「~てしまう」には「失敗した!」というニュアンスが入っています。
だから、「私が壊しましたが、それはわざとではありません、すみません」というニュアンスを出すために(1)のような表現を使うのがいいと思います。

※結構悩みました。問題文の指示からすると「自動詞」「他動詞」という言葉を入れるべきなんでしょうかね。

問題3

(1)
①両者の相違点
   「~ないで」→ 付帯状況を表す。
   「~なくて」→ 原因や理由を表す。 

②例文
   「~ないで」→ 息子はいつも何も食べないで、学校に行きます。
   「~なくて」→ 息子はいつも何も食べなくて、心配だ。

(2)
①両者の相違点
   「~そうだ」→ 瞬間的、直感的な様態を表す。
   「~ようだ」→ 分析的な様態を表す。 

②例文
   「~そうだ」→ このケーキはおいしそうだね。
   「~ようだ」→ この店はおいしいようだね。

 

※(2)は形容詞の入った例を上げましたが、駄目ですかね?両者の差はよく分かると思いますが。

問題4

・完了    コンサートが終わった。
・発見 ここにあった

・決定 やーめた。

命令 どいた、どいた。
・属性 とがったえんぴつ

※以上、以下からの引用です。

【日本語教育文法】タ形の意味とは?〜日本語教師レッスン〜

問題5

(1)
①世間体  ②費やす  ③丁重

(2)
外 → そと/はずれる
空 → そら/から 

※今回の漢字は割と簡単でした。外は「ほか」、空は「あく」もありますね。おそらくこの二字だけかと…。

問題6

・漢字の多くは形声文字である。この多くは意味を表す部分と音を表す部分からなるため、音を表す部分が分かればだいたいの読み方は推測できる。

・漢字は表意文字のため、読み方がわからなくても、意味がわかる場合がある。

※他に思ったのは、「中国や台湾に行くと、中国語がわからなくても現地の人と筆談できる」とかですけど、ちょっと違いますかね。

よくわからなかったので以下を参考にしました。

続きます。

【2018年度】日本語専門家公募の過去問をやってみる(2/4)

↓過去の「過去問をやってみる」

【2017年度】日本語専門家公募の過去問をやってみる(1/4)
【2016年度】日本語専門家公募の過去問をやってみる(1/4)

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