大人数での会話の授業は演じるしかないのかの続きです。
次の授業では、大まかにこんな授業を考えています。もう演じるとかどうのとか考えずに、「教室は練習をする場である」ということで、完全に演じる授業プランです。
目標:日常的な会話を楽しめるようになる!
目標はこれに決定しました。日本語専攻の2年生の後期の授業です。2年生が終わる時点で日常的なトピックについてはある程度自分の言いたいことが言えるくらいに成長してもらいたいということで、設定しました。
「ひろがる」を使用
で、「日常的な会話」のトピックですが、国際交流基金の関西国際センターが作っている「ひろがる」から抜き出すことにしました。
■ひろがる:https://hirogaru-nihongo.jp/
このサイトでは12のトピックが上げられています。おそらく扱えるのは8つくらいだと思いますが、興味をひきそうなトピックを一日1つ取り上げることにしました。
この「ひろがる」の利点は、一つのトピックに対していくつもの関連コンテンツが上がっていることです。まだどのように料理するかは未定ですが、その中でも「トピックと私」という部分を利用しようと思っています。
この「トピックと私」はそれぞれのトピックについてネイティブの日本人が簡単にコメントを発しています。「日常的な会話」を楽しむための基本的な話し方が見聞きできるので、使おうと思いました。
グループでトピックについて話す
この話し方などをどうにかして導入として扱った上で、学習者をグループに分けます。
①4人一組にします。
②トピックについて5分くらい自由に日本語でおしゃべりをします(日本語以外の使用は厳禁)。
③その会話をグループごとに録音しておきます。
④5分経過後、おしゃべりをやめます。
⑤録音したものをグループで聞きながら自分たちでフィードバックをします(韓国語の使用OK)。
⑥グループを変えて同じことをします。
⑦またフィードバックします。
みたいな流れです。
肝はフィードバック
この活動で重要なのはフィードバックです。最初の日本語のみの会話では、きっと言いたくても言えないことがあるはずです。それをフィードバックの時間に録音したものを聞きながら「実はここ、~~っていうことを言いたかったんだよね。日本語でどう言えばいいんだろう?」といったことを議論するのです。
4人学生がいるわけですから、比較的能力の高い学生なら「~~って言えばいいんじゃない?」などアドバイスもできることでしょう。また能力の高い学生は難しい言い回しでは能力の劣る学生には日本語が通じなかったりするわけですから、やさしい表現を使う必要性も出てくるでしょうし、そういった点で学びの可能性がひそんでいるはずです。
教師は巡回するだけ
私はただただ、グループを見回るだけです。フィードバックの時間などに出てくる意見などをメモしておいたりして全体でシェアしたりしてもいいし、学生たちでは手に負えない質問に答えたりすればいいでしょう。
会話は3ターンくらい続けさせて、最後の会話くらいは録音ファイルを教師に送らせたりしてもいいでしょう。それを授業後聞いてみて、次の授業で学生たちと一緒に聞いてみるなどの活動も考えられます。
オンライン英会話で学んだ
これは私がいまやってるオンライン英会話レッスンから学んだことです。フィリピンの先生と1対1で英会話をするんですが、授業後にその録音ファイルを送ってくれるんですね。私はそれを英語が堪能な妻と一緒に聞いて「これ、~~って言おうと思ったんだけど」みたいなフィードバックをやっています。
細部はまだ決めていませんが、これかる始まる授業はこのプランと心中しようと思っています~またやり始めたら変わってくると思うのでそのときは再度まとめたいと思います!