一年前の授業実践の報告を学会誌に載せました。ご自由にお読みください。
「SNS日本語」の授業における文章表現活動について -Facebookグループ「日本語コミュニティ」利用を通じて-
また、万が一引用などされる方がいらっしゃいましたら、↓をお使いください。
佐久間司郎(2018)「「SNS日本語」の授業における文章表現活動について -Facebookグループ「日本語コミュニティ」利用を通じて-」『日語日文学』78 大韓日語日文学会
表題通り、「SNS日本語」という授業で私がおこなった実践です。その実践にはFacebookの「日本語コミュニティ」というグループを利用しました(「日本語コミュニティ」に関しては別エントリーで詳述します)。
日本語コミュニティ
授業の内容は簡単です。学習者に対しては「何でもいいから、このグループに日本語の文章を投稿しなさい」それだけです。
ただそれだけのことですが、なかなか面白い授業になりました。
もちろん簡単な内容なので、今後同様の活動をする場合には少し何らかの改善を入れていく必要がありますが、それについても言及しています。
教師の仕事「つなげる」
語学学習の現場は将来的にAIに取って代わられる、という人がいます。確かにそういう部分もでてくるでしょう。文法とか語彙とか発音とかは今でも十分インターネットだけでも学べます。しかし、「他者とコミュニケーションを取りたい」という欲求を消化しようとしたら、やはり生身の人間が相手になる必要があると思います。会話できるロボットもあるみたいですが、ドラえもんレベルまで発達しないと、その欲求は満たされないでしょうね。
ドラえもんが出てくるまではスマートデバイスを使って生身の人間同士をつなぐということが必要でしょう。最近の日本語教育のトレンドは「つながる」「つなげる」「つなぐ」です。しばらくの間は、どうやって「つなげる」かを考えるのが教師の仕事になりそうです。
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