反転授業とオンライン授業は相性が良い

投稿者: | 2020年5月22日

反転授業というのがあります。 もう十分に市民権を得ている教授法なので、 説明は必要ないかと思いますが、一応Wikipediaの説明を引用しておきます。

生徒たちは新たな学習内容を、通常は自宅でビデオ授業を視聴して予習し、教室では講義は行わず、逆に従来であれば宿題とされていた課題について、教師が個々の生徒に合わせた指導を与えたり、生徒が他の生徒と協働しながら取り組む形態の授業である。

要は、インプットは授業前に各自おこなってもらっておいて、授業の時間は授業でしかできないようなアウトプットや協働学習などに使うということですね。

私はこのやり方はとてもいいと思います。ビデオ教材でなくても、例えば授業が始まってから教材を初めて見た!というより、前もって知らない単語を予習しておいたほうが決められた時間を有意義に使えますよね。

反転授業の疑問点

ただ、私がどうもクリアーできなかったのが、

もし、学習者が事前動画を見ないで授業に来たらどうすればよいのだ!?

ということでした。授業は事前動画を見てくることを前提に始まるわけです。でもそれを一人でも見てこなかったら?その一人は無視する?それともその子羊を救うために全員でもう一度見る?

と考えたらなかなか難しいな~と思っていました。だから私は昔から動画教材はけっこう作ったのですが、それは全部復習用でした。

かんたんな対策

でも、昨日謎がとけました。有意義に反転授業を進める方法がわかりました。それはですね、

「動画を見ていない学習者」には動画を見てもらい、「動画を見てきた学習者」とは別活動をおこなう。

という「お前なんでそれ思いつかなかったの?」っていうくらいかんたんな解決策です。

具体的に昨日の授業を説明しましょう。ただ、これは私が発案した授業ではなく、 A部さんという人によるものです。 私はサポーターとして参加しました。

①授業の1日前に動画を見てくるように促す(クラスのSNSを通じて)。
②授業の30分前にも動画見てくるように促す(クラスのSNSを通じて) 。
③授業が始まったら、来た学生に「動画見ましたか?」と聞く。
④「見てない」という学生がいたら、今見るように促す。
⑤「見た」学生とはその日のテーマと関係がある別活動(会話練習)をおこなう。
⑥大体時間内に来た学生がビデオを見終わるくらいの時間を見計らって本授業を開始する。

ただ、それだけです。

昨日の授業では見ていない学生が数名いましたが、おそらくこれを続けていけば「見ないとだめなんだ」という意識が働くので、いずれは全員ビデオを見てくるようになるのではないかと思います。

もちろんそれでも見てこない学生はいると思いますが、それは授業に遅刻してくる学生のようなものです。動画で説明する部分を授業時間に説明したとしても、それに遅刻する学生には手の施しようがないのは反転授業でなくても同じです。

あとポイントとしては、「動画を見てきた学生のみで行う活動を、できるだけおもしろいものにする」ということでしょうか。その活動がおもしろければおもしろいほど動画見ていこう~という気持ちは強くなるはずです。

今回の授業の場合は「その日のテーマに関連する会話活動」をしました。この授業は「会話」を主題にかかげて学生を募集している授業ですから、その時間が増えることは参加者の学生にとっても悪くはないですよね。

なぜ今更気づいたのか

反転授業に関しては前から興味があったものの、「動画見てこない問題」がひっかかってなかなか導入することができませんでした。しかし、その解決策は非常にかんたんなものでした。なぜ、今まで私が気づかなかったのか考えてみました。それはこれまでやってきたのが、

オフライン授業だったから

ではないでしょうか。オフライン授業でも反転授業をおこなうと考えた場合、ビデオの配布は電子的な方法によることでしょう。SNSなりLMS的なもので教師と学習者は結ばれているはずです。

で、授業はオフラインです。時間になったら私は教室に入ってきた学生たちに「ビデオ見ましたか?」と聞きます。そこで「見ていません」という学生がいた場合、「昨日送ったビデオを教室の片隅で見てくださいね」というでしょう。でもそうしたら、

すみません、「今月無料データが残ってなくて…」とか、「バッテリーが残り少なくて…」という学生が絶対出てきます。そうなると、教室のスクリーンでビデオを見ることになります。すると、ビデオを見てきた学生は「どうせ見るなら前もって見る必要ないか」となります。

オンライン授業だと事情は一転します。

「無料データ分が残ってない」とか「バッテリーが残り少ない」という言い訳は立たなくなります。オンライン授業に参加できるという時点でそれをクリアしているというのは前提条件なわけですから。

今授業はビデオ会議システムを使っておこなっているのですが、昨日の授業で、「動画を見てない」という学習者はビデオカメラをOFFにして各自の場所で動画を見ているようでした。

結論

当たり前の話に長々と付き合わせてしまい、すまない。

結論としては、反転授業とオンライン授業は相性がいいということです。これは、非同期的なコンテンツと、同期的なコンテンツの組み合わせが良いという今よく叫ばれるオンライン授業の鉄則と同じことですよね。

まあそれを組み合わせて、私はリアルタイムでのビデオ授業を提案したのですが、もしそれも気になる方がいましたら下のリンクをご参照ください。


反転授業とオンライン授業は相性が良い」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: スマホ持っていてくれてありがとう! | さくまログ

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