みなさん、オンライン対応してますか?私のいるカンボジアでは3月中旬から教育機関の対面授業禁止が発表されて以来、ずっとオンライン対応が続いています。年末まで開けない、ということになったとか聞きましたが、さてどうなることやら。
それはさておき、対面授業が禁止なら対面テストも禁止です。ですから各教育機関は遠隔でテストをすることになります。オンライン試験をおこなう時に一番に思いつくのがGoogleFormsですよね。そこで今回は「Googleformsでテストをつくる」研修会をオンラインで開きました。
流れ
実際募集に使ったフライヤーの一部を添付しておきます。以下の要領で研修会を開きました。
今っぽい言葉でいうと、
非同期&同期
が混ざった理想的な研修会ですね(笑)。
ビデオ
実際に使ったビデオは以下でご覧になれます。基本的に超初心者を対象にしていますので、基礎的な内容になっています。すでにグーグルフォームを使ったことがある人にとってはあまり役立つ内容はないかもしれません。ただ、聞き取りテストを入れる方法などは、知らない人もいるかもしれませんね。
で、このビデオなんですが、スライドは先輩である関山聡之さんに提供していただきました。というのも、そもそも研修会の元になったビデオやスライドは、関山さんに見せてもらったものなんですね。そのクオリティの高さに惚れ込み、使わせてくれと頼んで、スライドを譲ってもらったのでした。多少手は加えましたが、ほぼ関山さんのオリジナルを使っています。
私のオリジナルっていうのはあんまりないんですけど、まず声は私が吹き込みました(笑)あと、クメール語版のビデオも作りました。もちろん私がクメール語ペラペラってことではなくて、同僚の先生にお願いして、作ってもらったということです。
感想
さきほど、非同期的な学びと同期的な学びを行ったと偉そうなことを書きましたが、効果的な研修会が開けたかというと、ちょっと疑問符がつきますね。
私は成人教育においては、「教育の受益者は受講生本人であり、受講生が自ら学びを阻害する行為を行った場合には特にそれを咎めない」というのを漠然とした基本理念として持っています。
簡単に言うと、私は資料を提供して学ぶ場も提供しているのだから、あとはそれを活用するかどうかはあなたの問題ですよということですね。質問があればそれにちゃんと答えますし、時々進度の伺いも立てます。
しかし、それができるのは自律性が高く、目的意識を持った人に限られます。だから、そうじゃない人を救済するために私たちはテストを用意したり、成果物の提出を求めるという制度を作ってきました。
その匙加減をどのようにすべきか、ということを今回の研修会を通じて考えました。
自律的な人であっても、外的な要因が学びや仕事を促進するということはあります。その最たるものは
締め切り
でしょう。締め切りやタイムリミットがないと仕事ができないという人はたくさんいます。私は前もってやる方ですけど、それでもその「前もって」ということ自体が締め切りを意識しているということですからね。
ですから、どんな学びであっても、何か外的な刺激(成果物の提出やテスト)を組み込んだほうがいいこともあるのではないか、と思いました。
しかし、反面、中には「自律的な学び」を実践できている人もいるわけですよね。そういった場合「ちゃんとやっているか、教師が確認するための提出」を要求されるというのは面倒くさいこともあります。そう考えると、一律に課題をさせる、というのもなんだかな~と思います。二つの間で揺れる乙女心でした。
■(ミクロな意味で)「教育の受益者は学習者本人である」という話