2021年8月25日追記(一番下)
オフラインで完結する授業でどのように学習者を特定のウェブページに誘導するか、というのが長い間悩ましい問題でした。とりあえずはQRコードを教室のスライドで見せて、各自のスマホでアクセスしてもらうというのが最も妥当な方法だったと思います。
■日本語授業、ウェブページの共有はQRコードで!
■学生がQRコードを読み込めない時は…
しかし最近では、
・授業で使うようなウェブサイト(Kahoot!とかQuizletなど)へのアクセスが容易になっていること(かんたんなURL&コードの入力)
・基本オフラインの授業であってもオンラインのつながりを持つことが一般的になってきたこと
・オンラインの授業が増えたこと
などにより、QRコードを授業中に読み取ってもらう機会が減ってきています(私自身は)。
特定のウェブサイトに誘導するための方法としては他に、URLを短くするサービスというのもあります。むしろ最近はこれを使うことが増えているのではないでしょうか。
よく見るBitly
長いURLを短くするサービスはいくつもありますが、私がよく目にする&自身も使うのがBitlyです。
例えば授業資料としてグーグルスライドにアクセスしてもらいたいとします。そのアクセス先のURLは、
https://docs.google.com/presentation/d/1eF15ECafpj5GuICeuAvNq5E_4FGpH76Qyg_BOWBCJsQ/edit?usp=sharing
くらいの長さにはなります。私はこれを短縮させて、
としました。↑の2つはどちらも同じリンクに飛びます。
見てもらえればわかりますが、URLの下の方は自分で設定することができます。ただ短縮をするというのではなくて、自分で文字列をアレンジできるんですね。
一番の長所はアクセス解析
というわけでURLをシンプルなものに短縮できるわけですが、どっちにせよそのURLに誘導するのがオンラインツールであるなら、その文字列をクリックすれば当該ページに飛べることに変わりはありません。見た目がちょっと良くなった以外の利点はないように見えます。
そうですよね。長いURLでも短いURLでも、アクセスする側から見ればその文字列にカーソルをあわせてクリックやタップをするという行為に変わりはありません。
ですが、こういったサービスを使う利点は見た目をよくする以外にもう一つあります。それは、
簡易なアクセス解析ができる
ということです。
例えば↑でお見せしたグーグルスライドのURLですが、Bitlyのページに行きますと、下のような情報を得ることができます。

このURL短縮サービスを通じてこのURLに接続した数が18ということがわかるんですね。またどのメディアを通して接続されたかもある程度わかります↓

どのメディアからアクセスしたかは特に重要じゃないかもしれませんが、授業の資料をLMSとかSNSで上げたときに、教師としてはどのくらいのアクセス数があったかは知っておいてもよい情報だと思います。
クラスの人数が25人なのに、アクセスが10しかない場合少なくとも15人以上はその資料にアクセスしていないということがわかります。だったらそういう資料の提示のやり方は変えた方が良いかもしれないと考えることができます。
慣れればすぐにURLの変換はできますが、もちろん手間がかかるので毎回毎回やるのは大変かと思いますが、ここぞというときにはこういう方法で「どのくらいのアクセスがあるのか」を知っておいてもよいのではないでしょうか。
まとめ
以上、かんたんではありますが、URL短縮サービスを使う意味について書きました。私はBitlyしか使ったことがありませんが、この手のサービスは他にもたくさんありますのでいろいろ試してみてもいいかもしれません。ただ、ある程度安定しているものとか認知度のあるものを使わないと急にサービスが停止してリンク切れになってしまうことも考えられます。
まあ、ほとんどの場合短縮したURLを数年にかけて使うということはないと思いますのでそれほど気にしなくてもいいかな、とも思います。
Bitlyの使い方に関しては巷に溢れていますので、「Bitlyとは」などで検索してください。
2021年8月追記
とっても便利なBitlyですが、Chromeの拡張機能を入れることによって、さらに手軽に使うことができます。

これを入れさえすれば、開いているページの短縮URLを一瞬のうちに取得することができます。

とっても便利なのでぜひ入れて見てください!