「発音・発話レッスン」セミナーからの気づき3点

投稿者: | 2021年6月28日

さる6月13日(日)、職場でセミナーを開きました。と言っても講師は私ではなく、笈川幸司先生を招聘しました!

私は司会をしたりギャラリーからの質問をさばいたりしていました。多方面に気を配っていたため、実は内容はあんまり聞いていなかったんですが、いろいろと学ぶことの多いセミナーでした。そこで得たことを今日は皆さんと共有したいと思います。

あ、ただ、内容は↑で書いたようにあんまり覚えていませんので、触れません。何に触れるかと言うと「セミナー講師」の務め方で気づいたことです。

「立って」講演!

はじめに笈川先生の方から「今日は立って話します!」という話がありました。そして、ご本人からは「立ってやるといいですね!」という感想が聞こえてきました。

おそらく多くの人は授業を対面でやるときは立ってやっているはずです。その時の感覚が維持できる、ということでしょうか。そういえば、私も対面で授業をやるときは、時として座ることもありますが、基本的には立ってやりますし、立つだけでなく歩き回ったりしています。

それがオンラインになると、ずっと座ってやることになっていますが、確かにそれによる影響というのもあるかもしれません。もしかしたらオンライン授業でも「歩き回る」授業スタイルは可能かもしれませんよね。ただカメラを固定しておいて(ていうか普通固定されてますけどね)、映る範囲内で動けば良いだけですから。スライドはリモコン的なもので動かせばいいだけですよね(対面授業と同じですね)。

なんかオンラインに転換して、あまり考えず座って授業をしたりしていますが、そのあたりも考える余地があるなあ、と気づきました。

ただ、「立って仕事をする」人も多いと聞きますから、それはその人たちにとっては目新しいものではないかもしれませんね。私も一時立って仕事をしていたこともあるんですが、どうも座っている方が楽だし好きなのでずっと座って仕事をしています。

※座っていると腰が痛い、という話を聞きますが、私はあんまりそう感じたことがないんですよね~

BOルームを使わない一体感

数百人規模のセミナーになると、参加者は聞くだけになることが多いですが、小規模・中規模だと「グループに分かれての話し合い」というのがあることが多いと思います。でも今回のセミナーにはそれがありませんでした(ちなみに参加者数は60人強です)。

もちろんセミナーの内容にもよると思うんですが、このグループに分かれての話し合いって好きな人と好きじゃない人にはっきり分かれるんですよね。私もセミナーや研修会などを主催しつつ、いつもこの話し合いとかグループワークを入れるかどうかというのに悩みます。

話し合いを入れたら入れたで、「話し合いがちょっと負担なので参加しません」と言う人もいますし、「話し合いをします」と言った時点でZOOMから落ちる人も結構います(笑)。また話し合いを入れなかったら入れなかったで「ほかの参加者と触れ合う機会が欲しかった」という感想をもらったりもします。

難しいんですよね。

で、今回はブレイクアウトルームなしでした。

ですから参加者のうちのほとんどの人は「ただ聞いているだけ」という状態が2時間半くらい続いたんですけど、不思議なほどに飽きがこなかったんですよね。実際にそういう事後の感想も来ていましたし、私自身そう感じていました。

むしろ、グループワークや話し合いの時間がないことによって、メインルームの一体感ができていたような気がします(「それってあなたの感想ですよね?」と言われればそうなんですけど)。

どうしてそういう一体感ができたか?についてはちょっと検証の必要性があるんですが、メインルーム一本槍でも参加した感を出すことは可能、というのは収獲でした。

質問を利用するやり方

セミナーは2時間半にわたっておこなわれたんですが、最初の10分と終わりの5分以外は、全部講演者のご裁量にお任せしました。で、お任せした約2時間15分くらいのうち、半分はざっくりと音声教育の実践の紹介で、残りの半分はギャラリーからの質疑応答、といった感じでした。比率としては一般的なセミナーに比べると質疑応答の時間が長いですよね。

ギャラリーからの質問は講義部分に関連することもありましたが、そうでないこともありました。音声教育やスピーチ指導に関係することが大半でしたが、そうでないこともありました(私も一つだけ質問をしました)。

で、普通他人の質問って自分には関係ないことが多いじゃないですか。でも不思議と自分事として受け止められるんですよね。

その理由としては、まず「音声教育」ってのが教える対象者は違っても全員にかかわりがあるから、ということがあると思います。仮に中国語母語話者のアクセントの問題についての質疑応答があったとしても、それを「自分の国の学習者はどうか?」と置き換えて考えることができます。そこでの回答の内容が他人事であっても、それが自分にとっても何らかのヒントになるということですね。

あとは、講演者がうまく質問を利用していたというのがあります。形式としては、ある人の「個別の質問に対して答える」という形をとりながらも、さまざまな現場で使える汎用的な答えをしっかりと提示してくれていたんですよね。これはなかなか難しい技ですよね。質問の順序を自分で選ぶことはできませんから、流れに任せることになります。引き出しが豊富で、その引き出しが整理されていてやっとできることです。

一言も発しない参加者が大半だったとは思いますが、ある意味「対談を見学する」ような形だったのではないでしょうか。そもそも本の対談は二人の人が話すのを読者である私が読むわけですよね。その二人の話がおもしろければ読者である私も面白いし、対談に引き込まれます。

おそらく、講義形式で2時間半を通したのではなく、質疑応答をたくさん入れたというあたりが参加者を自分事として引き込む秘訣だったのではないかと思います。

まとめ

というわけで、講義の内容にはまったく触れていませんが、私がセミナーに参加しながら感じたことを3つだけ書かせてもらいました。こうやって記録しておかないと忘れてしまいますからね。

ちなみに、セミナーの前に駆け込みで笈川先生の著書を読みました↓。非常に面白かったです。みなさんもぜひ読んでみてください。「カリスマ教師」などと言われる氏ですが、それも一夜でできるわけではないということがよくわかります。

長く滞在された中国を離れ、これからは日本で活動をされるようです。今後のご活躍からも目が離せません。

追記

あと、つくづく思うのは「ゆるいつながり」ってのはやはり大事だなということですかね(もちろん強いつながりが大事なのも言うまでもない)。

笈川先生とはリアルで一度だけお会いしたことがある程度で、あとはFBで時々コメントを書かせてもらう程度なんですが、それでも少しでもつながりがあることはとても重要です。前は「つながり」をたどって講師の依頼をさせていただいた人もいますし、とにかく「人を知っている」ということは大事だと思いました。

一方的にこちらが存じ上げているだけの人には仕事の依頼であってもなかなか難しいものです。

↓笈川先生が主催する中国の合宿に参加したときの記録も、もし興味があれば読んでみて下さい。

半端ない!笈川式日本語合宿授業潜入記①
半端ない!笈川式日本語合宿授業潜入記②
半端ない!笈川式日本語合宿授業潜入記③
半端ない!笈川式日本語合宿授業潜入記④ 
半端ない!笈川式日本語合宿授業潜入記⑤

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