いいか悪いかは別として、多くの教育機関で出欠情報をとっていることかと思います。
伝統的には授業始まりに「〜さん」「はい」というやり方をすると思います。そして遅れてきた人は後で「遅刻」とチェックするとか。
しかしオンライン授業だとなかなか難しかったりします。遅刻なんかもよくわかりませんしね。方法としては、
・対面と同じように名前を呼ぶ
・チャット欄に名前を書いてもらう
・出席者一覧のスクショをとっておく
・事後、出席者のログを確認する
などでしょうか?
しかし、オンラインだと「接続していても、ちゃんとPCの前にいるかどうかわからない」という問題があります。まあもちろん、対面の授業でも出席していても他の作業をしている可能性は十分ありますし、授業の内容なんて何一つ聞いていないこともあるでしょう。
まあそういう意味では対面授業の出席確認は「その場にいるかどうか」を確認しているということですね。それをオンラインに適用すると「オンライン会議システムに接続しているかどうか」を確認すればいいわけですが、どうもそれは認めない、という人が多いように感じます(つまり、接続しているだけで何をしているかわからないのを出席と認めるのは抵抗がある、ということ)。
私は「教育の受益者は学習者本人である」という意識が強いので、あんまり出席を確認することに躍起にはならないのですが(まあテキトーにやる感じ)、教育機関や状況によってはそこにこだわる(こだわるざるを得ない)こともあるので、その場合は個人の信条はともかく、なんとか出席確認をしないといけなくなります。
■(ミクロな意味で)「教育の受益者は学習者本人である」という話
クイズ形式の出欠確認
今回、出席確認をある程度細かくとらないといけない立場でした。
1)オンライン会議システムに接続している
2)ちゃんと授業を聞いている
1)2)の条件を満たした人を「出席」にしないといけません。
1)は良いとしても、2)は難しいですよね。仮にカメラONにしていて、要所要所でうんうんと頷いていたとしても、本当に授業を聞いているかはわかりませんし、逆に何にも反応がなくてもPCの前でメモをとって聞いているかもしれません。
まあそんなことまで考えたら何もできなくなるので(笑)、折衷案として
講義の間にクイズを入れる
ことにしました。
まあそんな大したことではなくて、
A)任意の時間にクイズの問題を会議システム上で提示
B)別システムでそれに回答する
というやり方です。実物を見たら早いですかね。
A)のクイズはこんな感じです。
まあ、講義で触れたことではあるんですけど、基本的には講義の主たる内容とは関係ありません。ただ、このスライドを見ているか(ちゃんと授業に参加しているか)を問うだけのクイズです。このクイズをスライドで見せた後、スラックのようなツールで「投票」をおこないます。
↑はもう投票が終わった後の画面です。Bにほとんどの人が投票していることがわかります。ちなみにこのBのところをタップしますと、誰がBに投票したかがわかります。
この方式だと、講義に参加していない人は問題が何かわかりません。講義に参加しなくてもスラックのようなツールを見ると「投票が行われている」ことはわかりますけどね。選択肢が6つとか7つあるので、当たることはまずないでしょう。
自動化する方法
とりあえず、今やっている講義シリーズでは上記のようなことをやっているわけですが、結構手間ですよね。
これを最大限自動化する方法は、グーグルフォームを使う方法ですかね。毎週毎週正解をAにしたり、Cにしたり変える手間はありますが、グーグルフォームだけで出席簿が完結する様に作ることが可能です。
これにつきましては、むらログで詳細に述べられていたと思うんですが、さらっと調べたところ見つかりませんでした。要はテストモードにして、正解を毎週設定。あとはピボットテーブルを使って、ということだったと思います。スマートな方法だと思います。
では、なぜ私が今回その方法を採用しなかったかと言いますと、私のいる国ではグーグルが使えないからです。
ならば、と思ってマイクロソフトのフォームズを使おうと思ったんですが、フォームズはですね、正解の設定を変えると、それより以前に提出した回答の正解不正解も変わってしまうのです。これは私がフォームズに不慣れだから何か設定があるのかもしれませんけど、とにかくグーグルフォームだったら簡単に実現できそうだった半自動出席表の設定が困難に見えたのです。
まあそんなこんなで、上のようなアナログな方法をとることにしました。
まとめ
というわけで、オンライン授業の出席の取り方の一つをご紹介しました。
一つ付加的な情報を付け加えますと、このやり方は面倒に見えますし実際に面倒なんですが、やっていると結構面白い面もあります。講義の途中で一息ついたりできますしね。
たぶん最も王道的な方法としては、「講義内容の理解を確認する」クイズを出すことだと思いますが、講義の周辺的なことをクイズにしてやるのもおもしろい面があります。
というわけで。