最近「学習者の動機を高める」というタイトルの講義を連続しておこなっています。自分でこのタイトルを選んだんですけど、なかなか難しくて迷走中です。
当初はもう少しテクニック的なものを入れようかなと漠然と考えていたんですが、勉強を進めていくとそんなに生半可なもんじゃないということがわかりました。つまりは、
小手先の技術で人を動かせるものではない
ということですね(まあ当然ですけど)。モチベーションを上げる行動心理学の研究なんかもざっと洗ってみたりしたんですが、どうも違うような気がしたんですよね。
▪️行動心理学の実験結果を日本語教育場面で考えてみる(1) 決断
自分では全然納得してないんですけど、記念すべき第1回目の「学習者の動機を高める」セミナーのスライドを一番下に貼り付けておきます。どうぞ興味のある方はご笑覧ください。
話の流れ
この講義では全体を3つのパートに分けました。ざっくりとした内容は以下のとおりです。
自分としては正攻法をとったつもりでいます。一語学教師が学習者のモチベーションを上げるためにできることは、「授業」と「教師自身」を「良く」することです(「良い」という評価には多様な方向性があるので、ここでは括弧付けをしております)。
単純な話、
先生がナイスで、授業がおもしろい
のであれば、普通その科目は好きになりますよね。もちろん中には「そもそも日本語(や外国語)などに興味がない」人もいますし、学習者の在り方も様々ですから、先生も授業もナイスであっても刺さらない人もいるかもしれません。ただ、やはり一教師が目指すところはそこだと思うんですよね。
そんなことを述べたのが最初の二つの項目(「おもしろい授業をしよう」「「良い」先生になろう」)。そして最後の項目ではもう少し「学習者一人一人に目を向けたい」という話をしています。
そういうことを話したわけなんですが、全ての内容が教師目線だと釣り合いがとれなくなるかなと考えて、小さな仕掛けというか工夫をしてはおきました(そんなに機能はしてなかったと思うが)。それは各項目の導入を学習者目線での問題提起という形で提出するというやり方です。
まあ何いってるのかわからないと思いますので↓のスライドを見てください。
↑この「つまらない」という言葉が問題提起になっているということですね。ちなみにこの男子の名前は持部内臓(もちべないぞう)です(文字通りモチベーションがないという意味)。そして、その解決先を講義した上で、最後には、↓のようになります。
そういう感じで各項目について繰り返していって、最終的には「持部○○」になるわけですが、モチベーションが高まった暁にどのように改名されたかはスライドでも見て確認してください笑
とまあ、しょうもないネタではあるんですが、そんなギミックを入れてみたりもしました。
スライド
その後、対面で一度同タイトルのセミナーをしましたが、内容は8割ほど変えました。そして、近日中に同タイトルの講義が4回も予定されているので、おそらく最終的には今回の講義内容からはまったく想像もつかない内容となるはずです。それはこの怒涛のシリーズが終わり次第またアップロードします。
とりあえず本講義のスライドです↓(※音も出ますので注意)。