発表方法の説明ビデオを作ってみた

投稿者: | 2025年6月12日

※2025年4月から6月にかけて、中国で活躍する先生たちを対象にPBL研修(オンライン)をおこないました。最終日は発表なんですが、そのやり方を説明するビデオを共有しました。事後、先生の一人から「このビデオはどうやって作ったのか」という質問がありましたので、それに答える形でこの記事を書きます。

そのビデオとはこれ(1分半ほどの短い動画で、プラットフォームにしているWechatで見ることを想定しています)↓。

作成過程の要約

最初は「もしかしたらプロンプトを入れるだけで、映像を作ってくれるサービスがあるんじゃないか」とも思いましたが、こちらが望むレベルの動画をボタン一つで作ってくれるものには行き当たりませんでした。そこで結果として、以下のような過程を踏みました。

①ChatGPTと一緒に台本作り、シーン分け。
②ChatGPTにシーンに応じたイラストを作ってもらう。
③①で作った台本を音読さんにより音声ファイル化。
④Canvaで①②③を合体させる。
⑤Canvaで④にBGM(背景音楽)をつける。

以上です。これだけでわかる人は、ここで読むのをやめてもいいかもしれません。特にトリッキーな内容は以下にはありません。基本的なことを少々解説します。

①ChatGPTと一緒に台本作り、シーン分け

まず台本作り。研修における発表方法の紹介ビデオを作ると伝えた上で、すでにできていた授業用のスライドを上げるとともに、原稿作りを依頼しました。↓

発表方法をいちいち説明しなくても勝手に理解してくれるので楽ですね。出てきた原稿を少々修正しつつ、最終版を作成。それをChatGPTに上げると、気を利かせてくれて「ナレーション用」に体裁を整えてくれました。↓こんな感じですね。

これで原稿作成は終わり。

②ChatGPTにシーンに応じたイラストを作ってもらう

次に画像作成に入ります。当初はこの①の原稿に合った画像を一気に作ってもらうプロンプトを入力したんですが、それではうまくいきませんでした。画像は数枚しかないので、結局は一つ一つ指示を細かく出して画像を作ってもらいました↓。

↑文字はうまくいかないことがあるので、最低限にしてもらいました。結構画像の出力には時間がかかるので、文字なんかはあとで自分で入れた方が楽です。後述するCanvaで文字を追加しました。

これでChatGPTでの作業は終わり。中国ではChatGPTは使えませんが、他の生成AIでも同じことは十分可能かと思います。

③①で作った台本を音読さんにより音声ファイル化

次に台本の音声化ですが、ChatGPTは音声化に適したサービスとしていくつか有名なものを挙げてくれましたが、どれも使い物にならないなあと思いました。最近は技術の進化が早いのでもしかしたら私が知らない素晴らしいサービス(無料でも)があるかも、と期待しましたが、結局は安定の「音読さん」です

今のところ値段とか手軽さとパフォーマンスを総合的に判断すると、これが最もいいかなと個人的には思っています(あとよく使うのは、ChatGPTの読み上げを録音するとか)。

▪️音読さん

④Canvaで①②③を合体させる

ナレーションと画像ができたので、それを合成させる作業をおこないます。Canvaは中国でも使えますし、有用かと思います。お金を出したらさらにすごいことができるようですが、私は無料ユーザーとして使っています。

▪️Canva

中国版では↑のように出ますね。私は日本版?を使っていますが、まあおそらく中国版でも変わりはないでしょう(知らんけど)。

使い方の詳細は割愛しますが、以下のような画面です。

ここまで作った音声ファイルを放り込んで、そのタイミングに合わせてスライドを切り替え、それにあった画像を貼り付けていく。ChatGPTには依頼しなかった文字などはこのタイミングで入れました

⑤Canvaで④にBGM(背景音楽)をつける

④までの過程で一応出来上がったんですが、どうも寂しいなと思って、BGMをつけました。当初著作権フリーの音楽をどこかから探して、ダウンロードして・・・と思っていたんですが、Canvaの中でクリック一つで追加することができました↓。楽ですね。

↑有料会員だと選択の幅が広いようですが、無料のものも思ったよりはありました。まあ、セミナーのちょっとした説明なら無料のもので十分でしょう。いちばん大事なのはナレーションをちゃんと聞いてもらうことなので、BGMの音量を下げてバランスを調整します。

あとはこれをダウンロードするだけ。

おわりに

というわけで、私が動画を作った方法を紹介しました。

もっとも時間がかかったのは画像の生成ですね。それがなければ隙間時間くらいに終わる作業だと思います。まあそれでもナレーションにあった画像を探してきたりするよりは遥かに楽ですけどね。

そのうちプロンプトの入力だけでこのクオリティを凌ぐ動画を作るサービスが出てくると思いますが、今のところはこういう地道な作業が必要なのかな、と思います(私が知らないだけかもしれんけど)。

何かの参考になれば幸いです。

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