【スライド有】文法を教える

投稿者: | 2025年12月12日

◾️【スライド有】書くことを教える

↑このシリーズの続きです。このシリーズ研修は数年に渡って北京でやっていますが、「文法を教える」は初の試みです。

ただ、タイトルは「教える」となっているものの、実際の内容は「文法に焦点を当てた活動の紹介」となっています。下の写真が、この講義の最終スライドです。

この記事では、③自動化のための練習で紹介した「キーワード即答作文」という活動についてのみ書いておきます。

キーワード即答作文

この↓スライド一枚みていただいたら、どんな活動するのかわかるのではないでしょうか?

プロジェクタで、助詞などを抜いた単語や表現の羅列を見せます。学習者は、適切な助詞などの言葉を補って、ちゃんとした日本語の文を作る、という活動です。

この場合だと、

「もし、雨が降ったら、試合は中止です。」

が最も簡単な答えになりますが、ちゃんとした文になっていれば、

「もし、雨が降っていても、試合は中止にはなりません。」

としてもOKです。この活動のポイントとしては以下の通りです。

JLPTとかには順番を変えて意味の通る文にする問題もありますが、この問題のそういった問題とは一線を画します。基本的には、というか絶対的に語順を変えてはいけません。左から順に並べるのが絶対条件です。ある文法表現の接続や動詞の活用のあたりに注力してもらうというのがこの活動の要諦です。

例えば、ちょっとみなさんもやってみてください。

「雷/鳴る/試合/中止/ざるを得ない」

さて、どうなりますか?まあたくさん可能性はあるとは思いますが、私が模範解答として出したのは、

「雷が鳴ったので、試合を中止にせざるを得ない。」

なんですが、これ単純そうに見えて結構難しかったみたいです。先生たちも惜しいところまではいくんですが、「せざるを得ない」を作るのに苦心していました。ただ、そういう経験があると、

「なるほど、「する動詞」は「せ」で接続するんだな」

という気づきを得ることができるでしょう。

スライド

その他については、以下にスライドを上げておきますので、気になる方はご覧ください。なおスライドの一番最初に書いてありますが、畑佐由紀子(2023)『学習者を支援する日本語指導法Ⅱ』くろしお出版の「文法指導」の項を参考・引用しました(特に「処理タスク」など)。

ちなみにこの本は2冊シリーズになっていて、1冊目に関しては過去にブログ記事も書いています。素晴らしい本だと思います(2冊目について記事にしていないのはただの私の怠惰によるものです)。

◾️『学習者を支援する日本語指導法I 音声 語彙 読解 聴解』を読んだよ①
◾️『学習者を支援する日本語指導法I 音声 語彙 読解 聴解』を読んだよ②

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