「AIの利用」という講義をしました。

投稿者: | 2026年3月3日

先日、職場で2泊3日のセミナーをやりました。テーマとしてはAIに関するもので、いろいろなことをやりました。

そのいろいろある講座の中でも私は「AIの利用」と題して、2つの講義をやりました。

AIの利用①

ほぼオープニング講義みたいな位置付けでしたが、この講座では主に、

・AIについての考え方
・授業準備におけるAIの利用

という二本立てで、超基本的なことを話しました。ごちゃごちゃ言うよりスライドをみてもらった方が早いので、この講座の最後のまとめページを見てもらいますと・・・

まあ、なんのことやらさっぱり、だと思いますが、一つだけヒントを言いますと、RATフレームワークというのを持ち出して議論の軸としました。RATは教育現場におけるICT活用(テクノロジー統合)の質を評価・向上させるためのフレームワークです。似ているものとしてはSAMRモデルなんかもありますが、誤解を恐れず言うなら、まあ似たようなもんです。ただRATはSAMRより1段階少ないですし、今回は考え方としてフレームワークを導入するだけなのでシンプルな方にしました。

また後半は授業準備における「AIとの相談」のポイントを割と丁寧に説明したんですが、参加してくれた一部の先生からは「あまり聞いたことのない考え方だった」というような評価を受けました。

「AIとの相談(「壁打ち」という人もいますが、私は「相談」の方がしっくりくるのでこの用語を使っていますが、同じものです)」を通じて断片的なアイディアを形にしていくという仕事の仕方は、今や特別な方法とは言えません。おそらくこれをご覧のみなさまも毎日のようにやっていることかと思います。

では、なぜ斬新に受け止められたかと考えると、おそらくそれは中国には「生成AIの空白期間」があったからだと思います。

世界では2022年11月に今の形のChatGPTがリリースされましたが、2023年の春くらいから中国ではChatGPTに接続できなくなりました。その後、中国で普通に使えるレベルの高い生成AIのリリースは2024年の5月まで待たなければなりません(もちろん2023年にもいろいろなAIが出てはいたが、私の主観ではChatGPTとタメを張れるものはなかった)。つまり、誤解を恐れず言えば、1年間ほど中国には「生成AIの空白期間」があったのです(正確な表現でないのは百も承知です)。

この差は意外に大きいのではないかと思います。その一年の間に日本をはじめとする他の国々のユーザーはライトな層であっても、生成AIの利用について毎日考えていました。

この研修を通じて中国の先生のパフォーマンスを概観していますと、「特定のプロンプトを入れて一発で決める」というようなあり方を追求している人が多いようでした。それが良いかどうかは別として、私の感覚ではそのようなプロンプト信奉は「過去のやり方」です。日本でも当初は「プロンプト」が大事と言われ、どういうプロンプトを入れるべきかが論じられていましたが、だんだんそういう議論はなくなってきたように思います。

誤解なきように申し上げると、現在中国で使えるDeepSeekや豆包、Kimiなどは非常にレベルの高いものになっており、その性能は日本で使えるものと遜色ありません(方向性や機能の違いはあるものの)。ただ、ライトなユーザーの経験値はやはりその一年間のせいで現時点ではちょっと差があるのではないかと思います。

とにかく、AIとの相談を「ただ相談しましょう」というだけではなく、3つのポイントを提示しながら議論を進めたあたりは、あまり他の研修にはない部分ではないかと思います。

AIの活用②

①の翌日②の講義をしました。今度は授業中のAIの活用ということで、主に作文と会話での使用について、前日にあげたRATモデルを出しつつ具体例を出しました。この研修の最後に授業のアイディアなどを発表してもらうんですが、その刺激になるといいなと思って考えた講義です。

ここでも最後のスライドだけあげておきます。

↑これはよくわからないと思いますが、授業におけるAIの導入(特に音声会話パートナーとして)を念頭においての考えです。まだAIとの会話を一斉授業で取り入れるにはハードルが高いと思うが、その可能性については常に意識しておきましょうというような感じでしょうかね。

ちなみに2025年の夏頃にもAIとの会話を研修で取り上げましたが、まだ自身で納得いく研修はできていません(今回もしかり)。

◾️AIと一緒に授業をやってみる〜準備編〜
◾️AIと一緒に授業をやってみる〜実践編〜

というわけで全体の流れとかはよくわからないと思いますが、気になる方はスライドをご覧ください。

スライド

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