先日オンラインで一コマ講演をしてきました。
講演のタイトルはこのブログのタイトルと同じで、『最強の外国語習得法』という本を下敷きに、現代的な語学学習についてのあれこれを考えるというものでした。
著者のKazu Languagesさんは有名なポリグロット(多言語話者)のYoutuberで、外国人との英語との会話の中で急に相手の母語をぶっこみ、相手の驚く様子を見る動画などで有名な方です(と私は思っています)。
私はこういったポリグロットの人の書く本や発信する情報には、常に関心と敬意を持って接してきました。だって、すごいんだもの。
ただ、結局ポリグロットの人の言っていることをまとめると、
・学習習慣を作る
・大量のInput
・早期の小さなOutput
・完璧主義を捨てる
というような内容に集約できて、もちろん各論としては違いはあるんですが、近年では食傷気味の部分もありました(職業柄私がこういう情報に接しすぎていることもあります)。
そんな中であまり期待をせずにこの表題の本を読んだんですが、その中に「むむむっ」と思う箇所がありました。その学習法を少し私も実践してみて、割と手応えを感じていたのでそれを45分ほどの講演にまとめてみました。
というと、この本についてずっと話すのかなと思うかもしれませんが、実際には私の外国語学習遍歴やその周辺事項について話している部分が大半で、この本の内容は最後の方にちょこっとでてくるだけです。ただ、ちょこっと出てくるだけですが、この講演の主張の大きな根拠となっているので、この本の果たしている役割は小さくありません。
以下のような内容も興味をそそるであろう内容?としてぶっ込んでいます。
帰納的学習の意義

↑これが私の講演の最後のスライドです。一番下の赤字の部分「文字から入る学習を今一度検討する時期!?」が私の主張だと考えてもいいでしょう。
わかりやすくいうと、帰納的学習の意義を説いています。
え?わかりにくい?そうですよね。もっと噛み砕いていうと、
「文法とかようわからんけど、とにかくしゃべったり聞いたり真似したりしてみて言語に触れ、その後に文法とか各種規則とかに触れるような学習をおこなうのもいいんじゃないでしょうか」
ということです。まあこれは実はそんなに突飛な話ではなく、実際には広く実現されている学び方なんですが、とくに中国の現場ではこういった帰納的な学びよりも、まずは言語知識を詰め込むというやり方(演繹的な学び)が広く行われているという前提があるんですよね(基本的に聴衆は中国で日本語教育に携わる人々です)。そこに少しジャブを入れるという意味もあります。
で、あとは「まるごと」についても触れておきました。ポジショントークと思われるとは思いますが、「まるごと」はまさに帰納的な学びを標榜している教科書ですし、また個人的に素晴らしい教科書だとも思っているので一例として出してきました。
さあ、ここまで読んで、もっと詳しく知りたい!と思った方は、当日使ったスライドを添付しておきますのでご覧ください。
ちなみにこれは研修とは銘打ちましたが、個人的には講演と位置付けました。そのために何か学問的な正確性を期すとかそういうことよりも、聞いていて飽きないことを目標に準備をしました。ですから、スライドを追うだけでは意味不明な部分もあるとは思いますが、あくまでも参考資料としてスライドを見ていただければ幸いです。

