今ちょっとした研修会をやっています。全部終わったらまとめ記事を書こうと思いますが、やっていることを一言でいうと、
Google Slides
です。今週は「音声ファイルを自分で作ってスライドに貼り付ける」ということをやっています(その他ファイルの編集などいろいろなことをやっていますが)。で、音声ファイルを自分で作る方法の一つとして
自動読み上げを使う
という方法を提示しました。ネイティブじゃない教師は自分の日本語を吹き込むことに抵抗がある人もいるでしょうし、ネイティブであっても自分の声が好きじゃない人もいます。それで自動読み上げを提案しました。
最近はフリーでつかえる自動読み上げサイトはたくさんあります。テキストを入力して、それを機械の音声が読み上げ、かつそれをファイル化してくれるサービスのことです。検索ですぐに行き着くことができると思いますが、代表的なのものとしてははスズキクンとかがありますし、日本語教育の文脈でなくてもこのようなサービスを提供しているところは少なくありません。それをGoogleスライドに貼り付けようという内容を研修会ではやっています。
他の言語では??
その中で、一人の参加者の方から質問を頂きました。それは「クメール語でそういうことができるサイトはあるか?」ということでした。確かに、そういうニーズもあるでしょう。
↑のようなサービスは日本語ではたくさんありますし、また英語やスペイン語などのようないわゆるメジャー言語では結構見つけることができます。クメール語でもあるだろう、と思って探してみたのですが、なかなか見つかりませんでした(まあ私がクメール語での読み書きに長けていれば簡単だったかもしれませんが)。
そうして諦めかけた時に見つけたのが以下です。
↑のTextというところに任意のテキストを入れて、その言語がなにかを選び、Submitを押せばあら不思議、↓のようになります。
Playで音を確認した後、DOWNLOADを押せばまたたく間にクメール語の音声ファイルが手に入ります。ちなみにmp3形式になりますので、Googleスライドにも文句なしで入りますし、扱いも容易です。
すべての言語に対応できているわけではありませんが(そりゃそうだ)、カンボジアの近隣諸国の言語で言えばラオス語が入っていないくらいですかね。
GoogleTranslateの読み上げシステムを使っているようです。確かにGoogleTranslateではかなりの数の言語の読み上げに対応していると思うのですが、それをファイル化しようと思うと一苦労ですよね。それが、このツールを使えればその一苦労なしにおこなえる、ということです。
どのように使えるか?
日本語教育の文脈ではどのように使えるでしょうか?まあこのサービスを使わなくてもできることですが、話の流れ上、このサービスを使っての使用について考えます。
例えば、NHKのNews Web Easyってありますよね?あれを授業で使っている人も少なくないと思います。あのウェブサイトに接続し、「ニュースを聞く」を押せば、自動読み上げの音声を聞くことができます↓。
しかしダウンロードってできないんですよね。まあどうにかしてダウンロードするツールもあると思いますし、それを再生させて録音・ファイル化するということもできなくはありません。でもボタン一つでファイル化はできません。
でもこのツールを使えばすぐにダウンロードできます。ニュース記事をコピペして「Submit」すればいいだけですよね。
ただですね、長文には対応してなくて、切れ切れでファイル化せざるを得ません。↓のような感じ。
でもこれでも練習用には以下のようなGoogleスライドを作れますよね~段落ごとに聞ける方がいいかもしれません(段落ごとに聞くというのは研修会の参加者からのアイディアです)。
また、↓のようなのをつけてもいいでしょう。
今日ご紹介したSound of Textを使えば、このようなスライドが、5分もあれば作れます。なれている人なら3分でしょう。学生には↓のスライドのurlだけ共有しておけばすみますね。その後にGoogleフォームとかで理解度をチェックさせるなどしたら、簡単な宿題にもなりますね。スマホでも見られますから。
https://docs.google.com/presentation/d/19NZkKOqawE38YqIyxO-y7DnN1zfE-e9qB1p6IJxaieo/edit?usp=sharing
↑みなさんも見られますので、興味のある方はご覧ください。
以上、本日はSound of text というウェブサービスのご紹介でした。