冒険家メソッドでクメール語を学ぶ①

投稿者: | 2018年11月30日

昨今巷で大人気の外国語学習法「冒険家メソッド」。

私もバスに乗り遅れまいと、このメソッドを意識的に使って外国語の勉強を始めました。これを書いている時点で、ちょうど1ヶ月ほどの学習期間となりましたので、それを記念?して、冒険家メソッドを利用した外国語学習法の中間報告&をおこないます。

クメール語

今回学習する言語はクメール語です。クメール?なにそれ?どこの国?って思った人いるでしょう?

はい、それ、私です。

どうやらカンボジアで話されている言葉をクメール語というらしいんです。これを知っているかどうかでモグリかどうかがわかるみたいです(笑)まあとにかくカンボジアの言葉であるクメール語を学習する必要が出てきたのです。

もしカンボジアの方が読んでいたら誠に申し訳ありませんが、カンボジアの言葉に関するイメージがまったくありませんでした。事前知識0。隣国のタイなら挨拶くらいは知っています。

というわけで、ググってみました。どんな言葉なんだろう??文字もアルファベットとかだったら楽だな~と期待して調べてみたら…

うわ!来た!これ、読める気しないんですけど!と一瞬めまいがしましたが、「現地に行けばみんな読めるわけだから、自分だってきっと練習すれば読めるはず!」と理性を取り戻しました。

とりあえず、ここから学習スタートです。

OER

というわけで、クメール語について何も知らない私ですので、まずは概要をつかもうと思いました。まず手始めにOERをさらっと調べてみました。

無料で公開された教育リソースはOER(Open Educational Resources)と呼ばれている(p115)

ということで、冒険家メソッドの本の中では大阪大学と東京外国語大学の作ったOERについて言及されています。残念ながら大阪大学の方にはクメール語は見当たらなかったのですが、東京外大の方にはありました。良かった~

東京外国語大学言語モジュール(カンボジア語

発音モジュール、会話モジュール、文法モジュール、語彙モジュール!なんと充実していることでしょう。これでいけそう!

一般的には初級の前半は主教材を利用したほうが無難である(p114)

↑こういう記述もありますからね。

とりあえず、入門からさらっと目を通して、クメール語の概略を頭にいれることにしました。

・SVO系である。
・時制や人称による用言の活用がない(おーラッキー)。
・修飾語は後ろにつく。
・語順によって意味が変わる。
・有気音と無気音を区別する。

外観した限りでは割と文法は簡単そうでした。有気音と無気音を区別しますが、このへんは韓国語も同じなのでどうにかなりそう(私は韓国語けっこうできますので)~と思ったんですが…

文字がむずいですね…。下は子音一覧です(東京外大のモジュールより)。

よっしゃ、結局韓国語と同じじゃないの?馴染みのない形だから抵抗があるだけで…と思ったら、あれ?同じ音を表す文字が複数あるね。。。あれ?

母音をみたらもっと混乱。もう写真は載せませんが、とにかく同じ音を表すのに記号がいくつもあるとかそういうことなんです。あと、同じ形なのに結合する子音のタイプによって母音の音が変わるとか。どうするのこれ!

この東京外大のモジュールは説明も詳しいので写真と説明を見比べてなんとか理解しようとしました。結果2時間くらい格闘して、なんとなく文字のコンセプトはわかったかもしれないという程度の理解には達しました。

方向を転換

この東京外大のモジュールは素晴らしいのですが、初心者が段階を踏んで学習するような感じにはなっていません。言語の概略を理解したり、規則を整理して理解するには役立ちます。また会話モジュールもあって、会話ビデオを見たりもできるのですが、まったくの0の私にはちょっとレベルが高い。

ということで、他の主教材になりそうなものを探しました。例えばこれ。妻が図書館から借りてきてくれました。内容は基礎単語の羅列と簡単な文法説明。

2,3日はこれと格闘しました。「まずは文字」とその間は思っていました。その理由は「カタカナ書きやハングル書きでは発音の表記に限界がある。できればちゃっちゃっと文字を覚えて文字ですべて覚えるようにしよう。その方が長期的に見てよいだろう」と思ったからです。

ただ、韓国語とは比較にならないくらい文字が多くルールが複雑です。また例外も多い。この規則を覚えてから学習に入っていてはすぐに時間が経ってしまうな、と思い、方向転換をすることにしました。方向転換はいいんですよ。本書でもそれは言われています。

「いろいろ手を出してやってみる」ということ(p111)

Youtube

そこで他の良い教材はないか、と思いネット上をさまよっていたのですが、ついに見つけました!

カロナ カンボジアTV

これは韓国人の先生が講義形式でクメール語を教えてくれるYoutubeチャンネルです。それまでずっと日本語で探していたんですが、なかなか良いものがありませんでした。で、発想を変えて韓国語で探したら、すぐに見つかりました!

コンテンツもすご~く充実しているんです。実際に教室で授業を受けるような感じです。カロナ先生という人が丁寧に教えてくれるんですが、その中で、

「文字は難しい。一つ一つ分析的に覚えるよりは単語の意味と文字の形をセットで覚えて行くのが良い」

というアドバイスがなされていました。私もそのように思っていたところだったので、これまでの「子音・母音の要素を一つ一つ覚えて」というやり方から「単語を覚え、少しずつ形と音をマッチングしていく」という方法に変えました

…これ、結構日本語学習者の「漢字学習」と重なる部分があるんじゃないかな、と思いました。この辺りについては後述します(忘れなかったら)。

音声ファイルの活用

しかしね、私も一応仕事していますし、そりゃ普通の人よりは暇ですけど、いい授業動画があったからってYoutubeばかり見ているわけにもいかないのです。そんな中、

聴解は音声編集とスキマ時間が命!(p125)

というわけで、Youtubeの授業動画を音声ファイルに変換し、通勤時や家事
(洗い物や洗濯物たたみ)実行時に聞くようにしました。

Youtube動画を音声ファイルにしたものは、もともと講義形式のものですから説明を口でしてくれます。なので十分音声ファイルでも理解ができました。このYoutube講義を音声ファイルにしたものをシャッフルし無限リピートして何回も聞くことによって、基礎中の基礎の文法と語彙を学べたと思っています。

ちなみに、Youtube動画を音声ファイルに変えるのはそんなに難しくありませんので皆さんもご存知だと思いますけど、私はTubeMateという変なアプリを使っています。

TubeMate

アンドロイドの公式マーケットにないんですよね。なぜでしょうか。そういった意味で「変」なのです。

ただ、これの良いところは、再生リストごとダウンロードできるという点です。私が聞いているカロナ先生の基礎カンボジア語講座は一つの再生リストが30ほどの動画で構成されているので、もし一つ一つダウンロードするとしたらかなりの手間になるわけです。

また聞くのはスマホですから、スマホでダウンロードできるというのも手間の節約になりますよね。しかし「変」なアプリですので、ご利用は自己責任でお願いします。

本を購入→音声編集

その後、このカロナ先生が本を出していることを知り、矢も盾もたまらず購入しました(動画を見て一気にファンになってしまいました)。それがこれ↓

ただ、念なことにこれ、全編韓国語!!!クメール語の本なのにクメール語の文字が出てこない。あらら。

自分の要求を100%満たしてくれる学習方法はもともと存在しない(p129)

↑この格言が身にしみました。

しかし、「文字と同時に単語や表現を増やす」方向に方針を転換していたのでこれはこれで役に立つかな、とも思いました。実際に内容は悪くないです。あと、音声MP3もついていましたからね。

付属の音声ファイルは全編クメール語でした(本は全編韓国語なのにね)。なので、本を見ながら聞く時はいいんですが、車の運転中とか洗い物をする時に聞いてもさっぱり意味がわかりません。というわけで、音声ファイルを編集することに。

編集の例としては、たとえば学習言語しか入っていない音声に、自分で自分の母語で訳を入れたりすることがあります(p126)

↓これが実際に私が作ったファイルの一部です。もともとのクメール語だけのファイルに、自分で訳を吹き込んだだけです(私の場合韓国語訳を入れたのですが、これは本に書いてある対訳が韓国語になっているからです。日本語に翻訳することを考えるとまた面倒なので、本の対訳をそのまま読み上げる形にしています)

カラオケ録音アプリの使用

さらっと言いましたが、このファイルを作るのに結構頭を使いました。本書では「Audacity」という編集ソフトが上げられていましたが、どうもPCに新たなプログラムを入れるのが面倒だというのと、スマホでやりたい、というのがあっていろいろな方法を模索しました。

これが最も楽な方法かどうかはわかりませんが、今回はTune Meというアプリを使いました。

これはどうやらカラオケに歌を付けて録音するためのアプリらしいです。

私の場合はクメール語の音声ファイルをまずここで読み込んで(つまりこれがカラオケ)、その音声の上に自分の声を録音するという形になるわけです(つまりこれがボーカル)。

いろいろな方法を試しましたが、これが最も音質がきれいに保てるかな、と思いました。聞くのはスマホですから、スマホで作成したほうがいいのは明らかですよね(切り貼りが必要になるとまた話は違ってくると思います)。

一ヶ月間の試みですから一回で全部かけるかな?と思ったんですが、まだまだ書くことがあるので、一旦切ります。

続きは…

冒険家メソッドでクメール語を学ぶ②

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