今日は私がほぼ毎日使っている中国語学習アプリ「Hello Chinese」について紹介します。
アプリの概要や使い方などは他を参照してください。この記事ではこのアプリのどの部分が素晴らしいのかを書いていくことにします。まあいろいろと素晴らしい部分があるのですが、私が特に素晴らしいと思うのは、
音声教材の豊富さ
ですので、その部分にフォーカスしてみたいと思います。
ちなみに私は「プレミアム+」という有料会員となって使っています。
かつてないほどの量
このアプリの素晴らしいところは、すでに言っちゃいましたけど音声教材の豊富さです(私が考える素晴らしいところです)。
一つの音声ファイルは1分から5分くらいで、ジャンルは「中国文化」「笑い話」「中国での生活」言語・交流」「長編ストーリー」と5つに分かれています。
またレベルも「HSK1」「HSK2-1」「HSK2-2」「HSK2-3」「HSK3-1」の5段階に分かれていて、自分のレベルにあったお話を聞くことができます。現時点では一番上のレベルは「HSK3-1」ですけど、「1」がついているところを見ると、これから上のレベルも追加されていくことが予想されます(実際どんどん新しい音声が追加されていっています)。
で、ですね、さっきどのくらいの数の音声ファイルがあるのだろう?と思って調べてみたんですが、
2023年9月7日現在、全部で・・・
400!
ほどの音声ファイルがありました。HSK1とHSK2-1ではそれぞれ100を余裕で超える量があるんですね。これはびっくりです。
私はもう半年以上「プレミアム+」会員になってほぼ毎日出退勤の地下鉄の中でこれらの音声を聞いているんですが、それでもまだまだ未聴の音声が残っています。
会員費は1年分を一括で払った方が安いのに私が6ヶ月分だけ払ったのは、当初は「聞くべきものがなくなるのではないか」と危惧したからなんですが、結果としてはその選択は大失敗でした。
多聴・多読
まあ、ここまでで言いたいことのほとんどは言ったんですが、音声の質的な面についても少し言及しておきたいと思います。
すでに上の方で話の内容は5つのジャンルに分かれていると言いましたが、「中国での生活」や「中国の文化」などの音声では、なかなか興味深いことが学べたりします。
例えば、中国の学校制度はどうなっているのだとか、最近の中国の若者の間では何が流行っているのだとか、どういうことが社会現象になっているのだとか。そういったことです。私は現地で暮らしていますし、仕事もしていますので、何気なく聞こえてくるこういった内容が大変役に立つのです。
また最近力を入れていると考えられるのが「長編ストーリー」という分野で、これはつまるところ連続ラジオ小説のようなものです。例えば↓の「摩訶不思議な学校」という長編ストーリーです。
ある学校で一人ずつ生徒が消えていくというサスペンスものですが、全部で30回以上に渡っています。どうやらもう完結したみたいですが、私はまだ途中で、聞き終わっていません。「この後どうなるのだろうか」とドキドキしながら毎日少しずつ聞いています。
語学の勉強とはいえ、こういうコンテンツにも見るべきものがあると、聞きたい気持ちは強くなりますよね。
ちなみに一番難しいのが「笑い話」です。今の私はレベルの低いものは大体聞き取れるんですけど、「オチ」の部分だけがわからなかったりするんですよね。それもなかなか興味深いでしょう?
さて、私はここまで「音声」面だけ強調してきましたが、しかしこれは同時に「テキスト」でもあります。私が音声についてのみ言及しているのは、私が中国語学習のポイントをオーラルコミュニケーションに絞っているからです。人によっては読み書きが必要かもしれません。その場合はちゃんと読む練習もできますので、問題ありません。
つまり、このアプリでは、
多聴・多読
が実践できるということなんですね。
↑多読教材にも、多聴教材にもなります。ピンインや日本語訳は消したりつけたりすることができます。
私の利用法
さて、最後に私の具体的な学習法をご紹介します。私はこのアプリを「多聴」目的で使っています。
聞く音声を決めたら設定をエンドレス再生にして、スクリプトを見ずにまずは2回聞き、その後でスクリプトを確認しながら1回聞く。その後1回か2回ほど気分に応じてシャドーイングをして締める、というのを大体のルーティンです。
また音声の速度もある程度設定できるのですが、私は常に最速の1.5倍にしています。日常的に接する中国人は容赦してくれませんので、できるだけ早い喋りに慣れるようにしています。また特に低いレベルの音声はそもそも喋るのが遅い、というのも私が常に1.5倍速で聞く理由の一つです。デフォルトスピードで聴くと「遅すぎる」と感じる音声ファイルもままあります(デフォルトを普通の速度にしてくれるか、2倍速までできるようにしてほしいというのが私の希望です)。
まとめ
私はこの他にもスカイプ中国語会話的なものも利用して生身の先生と会話練習なんかもしているんですが、このHelloChineseが学習の基礎を成していると考えています。
つまり多聴が私の学習のメインということですね。
それと、音声ファイルの数が多いということを述べましたが、逆に言うとそれは内容がかぶるものが結構あるということです。これはいいことだと思っています。同じような言い回しを何度も聞くことなるので定着が進むのですよ。
そもそも私たちが話したいことのバリエーションってそんなになくって、そういう意味ではこの音声を熱心に聞いていたら、基本的な言い回しなんかはそこそこ身につくのではないかなと思っています。まあもっと上級レベルになったら違うでしょうけど、初級後半あたりをうろついている私には十分すぎるレベルです。
以上、他にもこのアプリの利点はあると思いますが、「最大の利点」と私が考えている「豊富な音声ファイルで多聴をしよう」ということをお伝えさせていただきました。