面白いブログ記事がありました。
■フリーランス日本語教師の1日 ~アラフォーママの場合~
(MIKI sensei のにほんごサプリ)
同じ日本語教師とは言え、フリーランスの人がどのような働き方をしているのかなどまったくわかりません。またお子さんもいらっしゃるということで、どのように育児と仕事を両立しているのだろうか、という点にも興味がわきました。
何というか、変な言い方をすると「のぞき見」みたいな感じで面白かったです。
そうなんですよね。「人がどうやって暮らしているか」には結構みんな興味があるもんですよね。日本語教師というキーワードで接点のある人なら特にそうかもしれません。
「あの人尋常じゃない仕事量こなしているけど、いつ寝てるんだろう」とか、「子供小さいのに全然そんな感じしない。どんな働き方なんだろう」とかは一度くらいは皆さん考えたことがあるのでは?
というわけで、ニーズがあるかどうかはわかりませんが、私も「韓国で働く日本語教師の一日」書いてみます~
私の基本情報
- 年齢 : 38才
- 家族 : 妻、長男(小3)、次男(年中組)
- 居住地 :韓国 釜山
- 日本語教授歴 : 2004年から(15年目)
- 職場 :釜山の私立大学(9年目)
私は日本語教授歴と韓国滞在歴が同じです。つまり韓国でデビューして、その後ずっと韓国にいるということですね。
また、2004年までは日本にいましたが、渡韓前は陸上自衛隊で働いていたこともあります。結構この辺は異色かもしれませんね。
一日のタイムテーブル
5:00 | 起床。トイレでツイッターをチェック。 |
---|---|
5:30 | ジョギング。週3で 毎回10キロ走ります。 最近は「ラジオ版 学問のススメ」を聞きながら。 |
8:00 | 妻出勤、長男登校、送り出し。 |
8:30 | 次男を保育園に送りつつ、出勤。 |
9:00 | 勤務開始。 1日に「50分×2」の授業が1つか2つ。 授業以外の時間は授業準備や、学務、その他の個人的業務。 |
16:00 | 退勤。次男をピックアップしつつ帰宅。 長男&次男と遊ぶ。(最近はニンテンドースイッチで) |
18:00 | 妻帰宅。 夕食。 |
19:00 | 長男と日本語の勉強したり、遊んだり。 |
20:00 | 就寝準備 |
21:00 | 就寝。子供寝かしつけつつ、一緒に就寝。 |
「うわ、寝るの早っ」ていつもびっくりされます。これは長男が赤ちゃんの時からの習慣です。子供を寝かしつけるときに自分も眠くなるんですよね。最初はそこで耐えて一仕事!ってやっていたんですが、これってどうも効率悪いなと思い、一緒に就寝することにしました。そのかわりちょっと人よりは早く起きていますね
(ちなみに、育児あるあるとしては「寝てくれ~仕事残ってるんだ~」って時は子供は寝付きが悪いですが、自分も寝る気満々のときは結構早く寝てくれます。時として私の方が子供より早く寝付きますが)。
ジョギングは毎日行くわけではありません。行かないときは仕事をすることもあります。
育児・家庭と仕事の両立
今となってはもう安定してきているんですが、この「育児・家庭と仕事」をどのように両立させるかというのが長男が生まれてからの大きな課題でした。
とりあえずうちは妻が9時5時の仕事をしていて、8時に家を出て6時に帰って来るというのは結婚以来ずっと変わりません。一方私は非常に恵まれていて?、今の職場では「最低限授業があるときに教室にいれば良い」という立場なので、「育児を含む家のこと」の時間的な負担は妻よりも私の方が多く受け持つことになります。
独身時代は「溜まった仕事は週末にでもやろう」ということでやっていたんですが、子供がいるとそうもいきません。最悪「妻に任せて自分は仕事」ということもできないことはないですが、そうなると夫婦関係も家庭生活もうまくいかないと思い、結局「家に子供がいる間(子供が起きている間)は仕事はしない」という自己ルールを作り、土日や夜などは一切仕事に手を付けないようにしました。
となると、残されたのは早朝と昼間の時間です。昼間は授業がありますから、その合間を縫って授業準備に代表される諸々の仕事をこなすわけです。独身時代の私から見ると、無理ゲーなわけですが、でもね、そこしか時間がない!と思うと集中力も増しますし、案外仕事も回るものです。
博士論文を書いているときはほんと地獄でした。早朝と昼間しか仕事をしないルールはもちろん守って、毎日4時頃起きていました。ただ、そのおかげで早起きは苦にならなくなったし、スキマ時間をうまく使えるようになりました。
あと、「早朝と昼は仕事」と言っても、その時間が必ずしも確保されているわけではありません。子供が風邪を引いたり、病気にかかったりすると授業準備どころではありません。そういうわけで、かなり計画的に前もって仕事を進めるというスキルも身についたように思います。
ちょっとこのエントリーの趣旨からは外れますが、育児をすることで活性化する能力などもあるように思います。
リモートワーク
現在の職場の大学は9年目なんですが、今は10歳の長男が1歳になるかならないかのときからお世話になっています。その中で私が積極的に進めてきたのは「リモートワーク」です。
授業は教室にいかないといけませんが、それ以外の仕事は電話とPCやスマホなどがあればできる仕事ばかりです。今職場には日本人の教員が12人いますが、そのまとめ役としてだいぶ前から「リモートワーク」を推進してきました。
・基本的にミーティングはなし。
・全員で話し合う必要のあることはSNS上で議論する。
・作業の指示も動画の共有でおこなう。
・どうしても会う必要があるときもリミットを決めて話し合う。
それで大体は回ります。ただそれとは別に、直接会って話すことの意味はあると思うので、最も我々が暇になるテスト期間の会食を定例会として確保し、オンとオフの傾きにバランスをとっています。ただし、
・公式の会食は昼食時に実施。
これは守っています。もちろん酒好きの同僚などもいますが、それは非公式の個人的な集まりということでやってもらっています。
最後に
以上、韓国で働く日本語教師の一日でした。が、見直してみるといかに育児と仕事を両立させるべく環境を作ってきたか、が中心になってしまいましたね。
下の子はまだ幼稚園に通う年ですが、少しずつ楽になってきて、子供たちが部屋で遊んでいる間にブログをちょこっと書いたり、「仕事あるから2人で寝ててくれ~」と言って、たまにはオンライン勉強会などにも参加できるようになりました。
それでも自分がいないと妻の負担も増えますから、仕事であったとしても出張やオフラインの集まりにはまだまだ自由に参加はできないという感じですかね。
なにかと待遇が悪い、と言われる日本語教師ですが、私の環境は子育てや家庭の運営という観点から見るとなかなか良い環境です。一人で家族を養うとするとちょっとあれですが、共働きを基本として考えるのであれば、そこそこ余裕もあります。
もちろん韓国の大学がすべてそう、というわけではありません。もっと激務のところもあります。あくまで私の記事は「一例」として考えてもらえると良いかと思います。
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