「奥さん」「ご主人」に代わる言葉

投稿者: | 2020年11月20日

「奥さん」「ご主人」という呼称に抵抗がある人が増えているそうです。やはり「奥」とか「主人」とかいう言葉が性差別的、ということなのでしょう。

今日はそれが性差別的かどうか、その是非については考えません。それが性差別的であろうとなかろうと、重要なのは言われる本人、言う本人が「そういう言い方は嫌だ」という事実です。これから、それに代わる言葉について考える必要があるでしょう。

いろいろな表現

というわけで、「奥さん」「ご主人」を避ける表現が昨今しばしば使われます。今日取り扱うのは、相手の配偶者を指す場合の表現だけです。例えば、雑談をしていて自然な流れで、

奥さん(ご主人)のご出身はどちらですか。

という場合の「奥さん(ご主人)」に変わる言葉を考えてみます。

●パートナー

「パートナーの方のご出身はどちらですか」

私だったら「話の流れ上、妻のことを指しているのだろう」という予測が立っても、「妻のことですよね?」と確認を入れると思います。一緒にビジネスをする人なんかを「パートナー」と指すこともありますからね。

曖昧な表現ですが、その曖昧さが良いのかもしれません。

●つれあい

「つれあいの方のご出身はどちらですか」

「つれあいの方は…」と言うのは私はちょっと違和感ありますかね。「私のつれあいは…」というのはしっくり来ますが。

●相方

「相方の方のご出身はどちらですか」

自分の配偶者を呼ぶ時に使うほうが多いかもしれませんね。「相方の方」は使うんでしょうか?そもそも相方という表現が砕けた表現ですから、オフィシャルな言い方にはなじまないかもしれません。

●妻氏(夫氏)、妻さん(夫さん)

「妻氏のご出身はどちらですか」

「妻氏」は2チャンネルっぽいですね。わかりやすいのはわかりやすいです。ただ、口頭のコミュニケーションでは「え?」となると思います。

また「妻さん」は最もわかりやすい表現でニュートラルだと思いますが、相手が同性愛カップルの場合なんと呼ぶべきなのか、葛藤が生じてしまいます。

提案します

どれも今ひとつという感じがします。曖昧さが残ったり、待遇表現のレベルを変えられなかったり。それで私が今回提案するのは、

ハイグーさん

…だめ?

配偶者と言いますけど、

配…添い合う
偶…カップル

という意味だそうです。だからこの言葉には性別も関係ないし、内縁かどうかも関係ありません。もちろん「配偶者」といってしまうと、これは法律用語?とおなじになってしまうので内縁の場合はだめです。だからこそ、

ハイグーさん

なのです。目上すぎる場合は、

ハイグー様

というようにするのです(「奥様」に対応)。

これ、ニュートラルな表現になっていいと思うんですけどね。とりあえず、性別も内縁かどうかも関係ありません。まあ、もうちょっとキャッチーな方がいいとは思いますが、だめでしょうか。だめですよね(笑)

「ハイグーさんのご出身はどちらでですか?」

ふと思ったので書いてみました。

言葉は造られる

でも、ですね、まあ今日のハイグーさんは絶対に普及しないと思いますが(笑)、言葉というのは意図的に作られることもあります。

例えば、今日私たちが普通に使う、

お父さん、お母さん

などという言葉も政府の陰謀(笑)によってつくられたものです。近年もっとも述べ照会数が多いであろうWikipediaという百科事典によりますと、

1903年(明治36年)に尋常小学校の教科書に採用されてから急速に広まった。それ以前は「おとっつぁん」が多かった(武士の階級では「父上」)。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E7%88%B6%E3%81%95%E3%82%93

という記述があります。要はお上が「こう呼ぶことにしましょう」と決めて普及させたものなんです。

ですから、「ハイグーさん」だって政府主導でNHKとかに言わせ続けたら多分2,3年くらいで普及するんじゃないでしょうか。

なんて、今日はどうでもいい話でした。

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