日本語教師の仕事日

投稿者: | 2020年11月18日

私は基本的に休みの日は仕事をしないというルールを作って緩やかに実践しています。

その他にも個人的に課しているルールがいくつかありますが、その中でもこの「土日は休む」というルールは私の生活の基礎となるもので、これにより生活が安定しているという実感があります。

※土日というのは休みの日を表す比喩です。例えば私の所属機関では土曜日も授業がありますし、各種イベントがおこなわれることもあります。その仕事が土曜日や日曜日でも、やることになれば喜んでやります。「土日」はあくまでも「休みを表す比喩」、ということでご理解ください。

もちろん「私の環境では無理」という人もいるでしょうし、万人に適用されるものでもないでしょう。働き方、生活の仕方の一つの考え方として「そう考える人もいる」「それができる環境の人もいる」と思っていただければ幸いです。

休みの日は仕事をしない

ここでいう「仕事」の定義は明確なものではありません。

授業やイベントの準備などは100%仕事ですね。職業知識を得るための読書も仕事です。メールの送信もそうですね。また、今はやっていませんが、論文を書くとか、先行研究を読むとか、大学院の課題をこなすというのもぜんぶ仕事です。

とにかく土日はそれらをやりません。もちろんどうしても立場上やらなければならないものはこなします。メールなども金曜の夜に受けたものは喫緊の内容でない限り月曜の朝まで返信をしません(個人的なものは土日でも返信しますのでご安心を)。

しかしですね、今でこそ「土日は仕事をしません」などと言えますが、日本語教師みたいな仕事をしていてそれを実践するのは、それほど簡単なことではありません。当初はこのルールを守ることにストレスを感じることも少なくありませんでした。

平日のみでの調整

「土日休めていいな」という印象を持った方もいると思います。でも私は思うのですが、これは「作業量」や「仕事量」の問題なのではなく、「考え方」の問題なのではないかと思います。

私は「土日は仕事をしない」というような生易しい言い方をしましたが、逆に言うとそれは「土日に仕事をしないように平日に調整する」という意味合いが含まれています。ですから、月曜の午前の授業準備は、その前週の金曜の午後までに完璧に終わらせておくということです。

このルールを施行したときは、

土日に仕事ができたらどれだけ楽だろうか

と思ったものです。

平日にすべてをこなすわけですから、すべての仕事はかなり前倒しです。若いときは大量の仕事を前に、

これは土日にまとめてやろう

ということが多々ありましたが、このルールを作ってからは「土日にやろう」というオプションがないわけです。これは非常に大変でした。

今でも、時として「土日に少し進めておけば楽だな」と思うことがあるのですが、PCを開けようとした瞬間に「魔が差した」と考え直すこともあります。

4つの利点

このルールを守った生活を実行したら得られる利点がいくつかあります。

①家庭の運営がうまくいく

利点というか、それを目的にして作ったルールですから当たり前ですね。平日は子どもたちは学校なり、幼稚園なりに行きますけど土日は家にいますからね。やはり土日くらいは妻と子供たちと遊ばなければ。そのために仕事をしているわけですから。

②誘いを断らなくていい

今でも忘れられない出来事があります。

独身の頃(25歳くらい)日曜の夜に、その頃懇意にしていたアメリカ人から電話がかかってきて「みんなで海に行こうぜ!」っていうんですね。その当時つるんでいた集団がありまして、それはそれは楽しい仲間たちでした。

でも私は翌日の授業準備も終わっていなかったので、それを断腸の思いで断ったんです。電話を切った後、仕事を積み残していた自分を恨みました。

まあ、今は急に「海に行こうぜ!」みたいな友達はいませんけど、家族ぐるみで食事をしたりする人はいます。そんな時、もし「明日の準備終わってないからだめです」みたいな断り方をしたら、相当かっこ悪いなと思います。

以前、まだ子供たちが幼児だったころ、平日は早朝に起きて仕事をしていた時期があります。4時とかですね。それはもちろん週末に仕事をしないための方策なんですけど、早朝に仕事をすることの利点の一つは

絶対に約束が入らない

ということなんですね。だから、自分が早起きさえすればその仕事時間は確実に確保でき、邪魔されることがありませんでした。

③リフレッシュできる

ほんとに私は土日は何も考えずに生きています。仕事のことは考えすらしません。時々なんで自分はここにいるんだっけ?と思うことがあるくらいです。

よく「サザエさん症候群」とか言うじゃないですか。それすらないんです。なぜかというと、サザエさんの時間になっても「明日仕事だ」という考えすら思い浮かばないからです。

翌日の朝起きてやっと「今日は仕事だ」と思うくらいなんですね。

④集中力が高まる

うろ覚えですが、サッカーの中村俊輔選手が、「敢えて数日ボールを触らない日を作る」というようなことを言っていました。そうすることによって「ボールに触りたいという欲求が高まり、ボールを触った時の集中力が高まる」そうなのです。

土日仕事をしないというのも似ている面があるかもしれません。

「土日に仕事をしない」というのはワーディングにおいては消極(否定)的な表現です。が、実際は「土日に仕事を進められたら楽なのになあ」という湧き上がる気持ちを抑えて「土日に仕事をしないということを実行する」という非常に積極的な行動だと私は考えています。

中村選手と同じで、次に仕事をおこなうときの「仕事をしたい」という気持ちは確実に高まります。

またそういった概念的なこととは別に、単純に土日が使えないわけですから、平日にすべてを終わらせなければなりません。当然ダラダラ仕事をしているわけにはいかないので集中力は高まります

イベントはどうする?

しかしですね、みなさんご存知のようにセミナーや研修会のようなイベントは土日に行われるのが普通です。「土日は仕事をしない」というルールを守ろうと思うとかならず立ち止まらなければなりません。

この辺は柔軟に対処する必要がありますね。

そのセミナーなり勉強会がルールを破ってでも出るのに値するものかどうかで決めるということです。ルールはより良く生きるためのものですから、状況次第では破ることもありえます。

また自分がスピーカーとして出たり、発表したりするイベントに呼ばれれば喜んで参加します。それは土日ルールは適用されません。一参加者として出るのとはまた重みが違いますからね。これまでいくつかのイベントや発表会に呼ばれましたが、やはり私を必要としてくれる人の期待には曜日を問わず応えたいと思います(ですので、そのあたりはみなさん躊躇せずに呼んでください)。

一方で、難しいとは思いますが、土日にイベントが多いというのは是正されていくべきだと思っています。やっぱ土日は遊ぼうよ。

ですから、今回私が主催者となって研修会をしているのですが、すべての内容は平日に完結するようにしました。具体的には参加者の立場から言うと、

【ビデオ視聴→課題提出→個人面談】×4

という流れにしました。もちろんビデオを見たり、課題をやる時間は人によっては週末になるかもしれませんが、それは個人の自由です。個人面談は平日限定でやります(はじめての試みなのでうまくいくかどうかはわかりませんが、どっちにしても後で総括記事を書きます)。

そうなるといわゆる全体セッションというのがなくなります。平日の任意の時間に全員の参加者が時間をあわせて参加するというのは難しいからです。まあ、それはそれでアリなのかな、という気もします。

何かをしたら、何かはできませんからね。ただ人によって全体セッションが好きという人もいると思いますので、それは研修会の種類を増やすということで対応できたらいいかなと思います。

まとめ

以上、私が10年以上実行している「土日は仕事をしない」ことについて書きました。

あり得るツッコミとして「お前の仕事量が少ないのだ」というのが予想されますが、それについては他人と比較できないので何とも言えません。その通りかもしれませんし、そうじゃないかもしれません。

ただ一つ言えるのは、私は納期や締切を考える場合にも当然土日は除外して考えます。金曜の午後に「これ月曜までね」みたいなのは「無理です」と応えます(言えるときは、ですよ)。

そうそう、思い出したのは、昔ある人に「これは連休明けに出してください。連休あるからできるでしょ」と言われたことです。その時、

この人とはわかり合えない

と思いました。私は逆なんですね。

連休があるからできない

んです。私は、まとまった仕事は、まとまった平日がないとできないんです。

別に、この人を責めているわけではなくて、考え方の違うひとが世の中にはいるもんだと思ったというエピソードです。ですから組織の中に土日での作業を前提に考える人がいたら、悠長に「土日は仕事しません」とは言えないかもしれませんね。

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