タイトルはこんな感じなんですが、まあ日本語教師はあんまり関係ないかもしれません。すんません。
私は割と数字が好きで、家計簿なんかも若い時からつけてきたんですが、歳をとるにつれてなかなかそれも容易でなくなってきました。
昔は一つの通帳の残高と財布に入っているお金が全財産だったわけですが、年をとるにつれて財布も増えるし、いろんなところから引き落とされるし、管理する口座も増えますからね。
それでも家計簿をできる範囲でつけてきたんですが、普通家計簿をつける目的というのは「お金の流れを把握し、不要な支出を見つける」とかだと思います。ただ私の場合には家計簿をつけても反省とかはしないので、そもそも細かい家計簿をつける意味がないのではないかと思うに至りました。
とはいえ、どこにいくらお金があり、毎月の収支がプラスになっているのかマイナスになっているかくらいは知っている必要があると思い、数年前から「ネオ家計簿」と呼ぶものをつけるに至りました。
ということから、この記事では私が数年前からつけている「ネオ家計簿」の内実について紹介したいと思います。
以下の三つの見出しを立てて話をします。
・月末の残高を記録
・複数の通貨を管理する
・グーグルスプレッドシートの利用
月末の残高を記録
ネオ家計簿の定義
あらかじめ決めた任意の日付にすべての口座にある残高をチェックし、それを記録したもの
です。と言えばあらかた察しがつきますよね。私の場合はその「任意の日付」を月末に設定しています。
末日にスマホにある銀行、証券会社のアプリを開いて、残高をチェックします。
そしてそれを私の場合はあらかじめ作っておいたグーグルスプレッドシートに記録します。もちろん合計額などは自動で出るように表を作っておきます。以下を見てもらったら理解が早いかも。
毎月同じ日に記録するのですから、その一月でお金が増えたのか減ったのかはだいたいわかります。
もし末日に記録できなくてもそんなにこだわりません。ある時は1日に記録することもあるし、遅い時は3日くらいになることもあります。大体の流れを掴むのが目的なので、数日遅れることはあまり問題ではありません。
複数の通貨を管理する
え?それだけ?と思った人。はい、ただそれだけです。上の写真はかなり簡略化していますが、管理する口座増えても、基本的にやることは同じです。
しかし複数の通貨を管理する場合はもう少し複雑になります。まずは下の例を見てください。
私は「日本円」「韓国ウォン」「米ドル」「中国元」を管理しています。その4つの通貨について、月末に残高を記入するのは同じです。そしてそれぞれの通貨ごとに合計額を出すのも同じです。
この後が複数通貨を管理する際の要諦になります。
上のシートの「A19」には「ウォン円」というテキストが入力されています。その右「B19」には「0.111」という数値が表示されていますが、このセルには
=GOOGLEFINANCE(“CURRENCY:KRWJPY”)
という関数が入力されています。同様にB20、B21には、
=GOOGLEFINANCE(“CURRENCY:USDJPY”)
=GOOGLEFINANCE(“CURRENCY:CNYJPY”)
が入力されています。わかると思いますが、これは現時点での外貨の交換レートを引っ張ってくる関数です。これを取得しつつ、その右側、例えばC19には
=$B$19*C11
という関数を仕込んでおきます。「ウォン円交換レート×ウォンの合計金額」という意味ですから、この数式によって
私の持っているウォンが現時点で円に換算するといくらになるか、というのがわかるというわけです。
そうやって全ての通貨を便宜上円に換算し、合計金額を求めると、あら不思議(てか普通ですが)、私の全財産が円換算でいくらなのかがわかる、という仕組みになっています(もちろん基準にする通貨は人によって違うでしょう)。
あと、23の行を見ればわかるように、「前月比」というところも作っておけば、毎月の経済活動がいくらプラスになっているかマイナスになっているかがわかるということですね。
グーグルスプレッドシートの利用
というわけで、私は複数通貨を管理していているので交換レートを引っ張ってきやすい(てか自動で持ってきてくれる)グーグルスプレッドシートを使っていますが、他にもこれを使う利点があります。
それは、家人との共有が楽に行えるということです。
私の家の場合家計管理はもっぱら私がおこなっています(妻のプライベート用の口座にはノータッチですが)。で、ですね、仮に今私が交通事故で急死したら、おそらく妻は私の口座すべてからお金を回収できないと思うんですよね。
私の管理する金融資産は(額は微々たるものですが)かなり多くの口座に分かれていますから。しかしこのシートを妻と共有することによって、私の急死などの不測の事態にも割と容易に対応できるでしょう。そういった意味でもグーグルスプレッドシートは楽ちんですね。
もちろんその不測の事態に備えるために、この記事では書いていませんが、もう少し詳細に金額以外のことも記入しています。
まとめ
というわけで、今回は「月に一度金額を記入するだけのネオ家計簿」についてご紹介しました。
にんじん一本んいくらかまで記入・把握したい人には向いていないかもしれませんが、私のようなどんぶり勘定の人間には向いています。あと、これをやると月に一度の記入日が待ち遠しくなるという利点もあります。
ぜひ、試してみてください。