今回のログは以下の本の「Xリーディング」記録です。
村上吉文(2023)『AI時代の冒険家メソッド: 大規模言語モデルを活用した自律的な第二言語習得』
Xリーディングとは、私が命名したリーディング法で、本を読みながら少しずつその内容や要点などをX上に上げていくやり方です。
このやり方は、まあそんな目新しい方法ではありませんが、後で見返したときにその本を読んだ時の記憶や記録が瞬時に蘇るという利点があります。
また、もしかしたら同じ本を読もうとしている人にとって何か良い共有資料になるかもしれません。
以前↓の本でもXリーディングを試みました(というかこの時はTwitterリーディングでしたが)。
『AI時代の冒険家メソッド』のXリーディング記録
早速ダウンロードしました!少しずつ読み進めます〜https://t.co/8pBztPy9ES
— さくま しろう(佐久間司郎) (@shirogb250) July 27, 2023
第1章 ChatGPTとは何か
— さくま しろう(佐久間司郎) (@shirogb250) July 27, 2023
ChatGPTに対する考え方が述べられる。
「ChatGPTが格差を拡大しているようには見えない」「語学教師はChatGPTについての何らかの判断をくださねばならない」というあたりはあまり考えたことがなかったので、特に興味深く読みました。
第2章 ChatGPTの使い方
— さくま しろう(佐久間司郎) (@shirogb250) July 28, 2023
CordInterpreter、カスタム設定、英語での指示が精度が高いなどについて触れられている。
LanguageCode:JAで回答の言語を指定できるのは知らなかった。アプリも早速入れました。
第3章 ChatGPTを活用した語学教育の手法(1)
— さくま しろう(佐久間司郎) (@shirogb250) July 31, 2023
実際にどのように使うか、という本題に突入。具体的なプロンプトが書かれている。
「教育の七五三」という言葉は知らなかった。
第3章 ChatGPTを活用した語学教育の手法(2)
— さくま しろう(佐久間司郎) (@shirogb250) August 1, 2023
「ChatGPTを使った読解の授業案」という節では、かなり詳細に授業案を見せてくれている。大変勉強になります。
「AI時代には書く授業を減らして、読む授業を増やしましょう」も確かにその通りだと思います。
第3章 ChatGPTを活用した語学教育の手法(3)
— さくま しろう(佐久間司郎) (@shirogb250) August 2, 2023
作文でのChatGPTを利用すると困るという話がよく出るけど、その周辺について深い考察がなされている。
全くもって同意↓
「ChatGPTは代わりに考えてくれるものではなく、自分の考えを整理することを手伝ってくれるのに役立つ」
第4章 大規模言語モデルを活用した第二言語の独学(1)
— さくま しろう(佐久間司郎) (@shirogb250) August 3, 2023
「学習者はChatGPTの嘘に気づかないのでこれで独学すべきではない」という意見に疑問を投げかけている。
私もそう思う。それはある意味知性に対する冒涜とも言えると思う(構造的には気づいてないことを気づいているとは言えないが)。
第4章 大規模言語モデルを活用した第二言語の独学(2)
— さくま しろう(佐久間司郎) (@shirogb250) August 4, 2023
スピーチプロダクションモデルの話から「言いたいことを言えるようになるためには、言いたいことをいう練習が必要です」ということで、ChatGPTを使った練習方法などが詳細に書かれている。
やりとりのできる二つの拡張機能の違いについても。
第5章 課題と展望
— さくま しろう(佐久間司郎) (@shirogb250) August 21, 2023
「学習のペースは人によって多様であるという当たり前のことを社会や保護者や教育関係者が受け入れることによって、これまで尊厳を奪われてきたこうした人たちが幸せに生きるとができるようになるでしょう。」
第6章 人工知能に関する読書案内
— さくま しろう(佐久間司郎) (@shirogb250) August 21, 2023
AI関連の書籍、(たぶん)26冊についての簡単なコメントとURLが書かれている。この分野についての知識を深めたい人にとっては大変有用なリストとなるでしょう。
一言
以前読んだ「らいけんさん」の本と同様、非常に実践的で有益な本でした。この本を読んでおけば、ChatGPTに乗り遅れた人も、その概略をあっという間につかむことができます。
まだこの分野(というかChatGPTの教育利用分野)は黎明期であると思いますし、こういったツールに懐疑的な人も少なくないかと思います。ただ、一言言わせてもらうと、コロナ禍状況下において、好き嫌いに関わららずオンラインでの対応が求められたのと同じように、生成AIを使用しなければならない状況が将来必ず訪れるので、少しずつキャッチアップしておくことをお勧めします。
最後に私の敬愛する先輩マシローさんの名言を載せておきます。
デジタル化はオプションではない
オンライン化もオプションではない
そして
AI利用もオプションではない
すべて好き嫌いとは関係ない必須事項です