海外在住者が一時帰国(日本)中にパスポートを取得する「居所申請」について

投稿者: | 2024年4月7日

普段は海外に住んでいるんですが、ちょっくら日本に一時帰国してきました。その間、必ずしなければならないことの一つに、

二人の子供の日本の一般旅券を更新する

というものがありました(厳密に言うと旅券には「更新」という概念はありませんけどね)。普通、旅券の申請はそれほど難易度の高いものではありませんが、今回は

居所申請

ということになってしまうので、少し神経を使いました。また、

・申請後に別の予定がある
・旅券が交付される予定の翌日にはその旅券を使って出国する予定がある

ということもあり、「ミスが許されない」状況だったので事前のネットでのリサーチは当然のこと、直接旅券事務所に電話までして徹底した準備をおこないました。

結果的に大きなミスもなくパスポートの申請を終わらせることができ、かつ予定通り旅券の交付が受けられましたので、その過程を逐一記録しておこうかと思います。

居所申請とは?

一次情報は私が申請をおこなった「兵庫県旅券事務所」を引用することにします。パスポートについては都道府県が所管しているため、各自治体が案内を出していますが、基本的な内容はどこでも同じかと思います。

まず居所申請とは何か?と言いますと、

パスポート申請を住民登録している都道府県ではなく、現在の居所の都道府県ですることをいいます。

そうなんです。私(や私の家族)の場合海外在住ですので、日本のどこにも住民登録をしていません。一時帰国時に一時的にでも住民票を入れれば普通に申請できるわけですが、今回は3週間ほどの滞在でしたので、住民票を入れませんでした。そのため「居所申請」が必要になったわけです。

実際兵庫県の旅券事務所のページにも「居所申請ができる方」として、

1)海外からの一時帰国者
 一時帰国者とは、国内に住民登録がなく、海外に生活の本拠があり、一定期間、兵庫県内に滞在した後、生活の本拠のある外国に再度、出国する予定である方。

という記述があります。私の子供はこれに該当するわけです。

普通の申請と異なること

とはいえ、申請の手続きは一般的な申請と変わるところはありません。変わるのは必要な書類だけです。普通の申請書や写真に加えて、

1)居所申請申出書
2)一時帰国者であることが確認できるもの

が必要になります。

「1)居所申請申出書」は旅券事務所にあります。「居所申請をします」と言えば、係の人が紙をくれますのでそれに必要事項を記入すればOKです。

ただ、一つトラップがありまして(トラップでもないか)、この書類は本人が手書きしないといけないというルールがあるみたいです。

前述のように、私はこの日できるだけ早く申請を終わらせる必要がありました。そのため、子供たちの旅券の申請なのに、渡された書類を2枚とも私が全部記入してしまったんです。そしたら窓口の人から

「これご本人が書かれてないですよね?」

と指摘されてしまい、書き直しとなったのです。最初は「いえ本人が書きました」としらばっくれようと思いましたが、二人の子供の申請書類が同じ筆跡だったので、すぐにバレてしまいました笑。

・・・とクールに回想していますが、このときはかなり内心腹が立ちましたね。そもそも旅券申請の書類はPC入力でも構わないのにね。

とにかく、「1)居所申請申立書」を自筆で記入する必要があるということです。そのためか、居所申請は代理申請ができないというのも大事なポイントですね。

続いて「2)一時帰国者であることが確認できるもの」ですが、兵庫県のページでは、

一時帰国者であることが確認できる査証(ビザ)、再入国許可のあるパスポート、外国人登録証、永住証明書、再入国許可証、学生ビザ、グリーンカード(アメリカ)、外国人居留証(中国)、その他在留国が滞在を許可することを証明する公文書のうち1点。(いずれも提示できない場合は、戸籍の附票。この場合、慎重審査となる。)

とされています。私の子の場合は公用旅券を使って現地に滞在しており、公用旅券に有効なビザが貼り付けてあるので、これを見せました。

※ちなみにこの申請時には前の一般旅券の期限が3ヶ月ほど前に切れている状態でした。その状態なのに「3日前に日本に入国した」と居所申請申立書に書いていたので、係員の人に怪しまれました。「いやいや公用旅券を使って滞在しているので、3日前の入国時にも公用旅券を使って入国したのです」と言い、現物を見せたら理解してくれました。

ところで、上に「(いずれも提示できない場合は、戸籍の附票。この場合、慎重審査となる。)」という記述がありますが、私もこの「戸籍の附票」を持っていきました。電話して聞いた時に持って来いと言われていたからです。

「戸籍の附票」って、そんなに取ることはないと思います(私も生まれて初めて取りました)。要はこれまでの住民票の変動の記載が載っている書類です。私は前述のように海外に出る時には住民票を抜いてありますから、当然この書類を確認すれば「日本のどこにも住民票が入っていないことがわかる」のですね。

というわけで用心深い方は、戸籍の附票なども持っておくと良いのではないかと思います。私も「再審査」とかになると困るので、窓口では要求されませんでしたが、自分から「戸籍の附票も持ってきたんですが」と差し出しました。

その他

その他は一般の旅券申請と変わることはありません。今回は旅券の期限が切れていたので、戸籍謄本の写しなども持っていきました。

※ちなみに子供の申請をするときは戸籍謄本にせよ、附票にせよ、親(私ですね)が筆頭になっている書類を取ればいいんですね。そうすれば子供の記録も出てきますから。あと注意点は、書類を取る場合には「全部明記されてるやつにして〜」と窓口の人に言っとく必要がありますね。戸籍謄本をとってもある部分伏字になっていたりする取り方もありますからね。二度手間にならないようにしたいものです(私は何回か失敗したことがある)。

また、写真については、結構ドキドキしていたんですが、Free DPEで出したやつで通りました。一応保険をかけるつもりで2通りの写真を用意したんですが、取り越し苦労でした。かなり費用を節約できましたね(720円で二人分の写真を用意)。気になる方は以下をご覧ください。

🔳証明写真はFree DPE

あと、申請する時に「居所申請です」って言わないといけないんですよね。最初の窓口では申請者が居所申請の対象者かどうかなんてわからないみたいです。私も「もしばれなければ、普通にしれっとやっちゃおうか」と思ったんですが、さすがに今回は再審査とか、追加書類が必要とかになると困るので、自分から白状して居所申請をしました。

というわけで、とにかく今日はパスポートの居所申請について書きました。これは海外からの一時帰国の際の申請についてですので、国内の他の地域に居住している人なんかはまた別の書類が必要になるようです。その辺お間違えないよう、よろしくお願いします。

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