アンデシュ・ハンセン(2020)『スマホ脳』新潮新書を読みました。
内容を簡潔に言いますと、
スマホやSNSを好き放題使ってると、脳が蝕まれていくよ。
ということです。人間の進化とか発達とかと関連付けて説明している部分はちょっと納得できないところもありましたけど、理屈はどうあれ、まあ割と正しいことは言っていると思いました。
しかしね、、、だからといって
私今日からスマホやりましぇ~ん
とはなりませんよね。もちろんスマホがなくても、SNSがなくても生きていけますけどね(あった方が生活は豊かになるのは確かです)。
だから、本書ではスマホが脳に深刻ない影響を与えるという脅しを私達に与えると同時に、スマホによるダメージを最大限減らす方法についての提言ももちろんあるんですね。ここではそれを見ていきたいと思います。
グダグダ言わずこれだけ!
巻末に、「デジタル時代のアドバイス」というのがあって、そこにスマホとの付き合いについてのヒントが簡潔にかかれています。まあ、世の中でよく言われることですけど、例えば、
プッシュ通知をオフにしよう
チャットやメールをチェックする時間を決めよう
寝る一時間前はスマホを見ないようにしよう
SNSはスマホで見ないでPCだけで見よう
みたいなあれですね。「PCを使うのが前提」というのがちょっとオールドな設定ですけど、まあそれはいいとして。
でもね、やっぱ導入が難しいことはありますよね。なんだかんだ言ってレスポンスが早いほうが信頼されやすいですし、ベッドの中で電子書籍を読むのもなかなか辞められません。連絡手段はスマホしかないので電源を落とす、というのも難しいですしね。
中にはストイックにルールを決めて守れる人もいるでしょうけど、まあ私みたいな流されやすい人間絶対無理ですね。でもね、とっても良いことが書いてました。スマホ脳から体や頭を守る唯一?の方法です。それは、
運動する
ということです。
運動が身体を守る
とにかくこの本では「運動することによって様々なストレス(主にスマホ由来)に対抗できる」ということが書いてあります。でも運動と言っても曖昧ですよね。その辺の指示も具体的にあります。
いちばんいいのは、6ヶ月に最低52時間身体を動かすことだ。これは週に2時間という計算になり、さらに分割すると、例えば45分が3回になる。(中略) 脳の観点から見ると、心拍数は上げないより上げた方がいい。早足で歩くだけでも驚くほどの効果がある。(p216)
週に2時間。
できるだけ心拍数を上げる。
これだけです。私は結構こういう考えが好きなんですよね。細かいことを少しずつ守るより、とりあえず週に2時間心拍数をあげていればチャラになるみたいな?ダイエットをする時に、細々したカロリー制限をするよりはいっそ食べないで痩せちゃおうみたいな?
だって面倒じゃないですか、スマホ利用のいろんなルールを自分に守らせるっていうのも。だったら運動でチャラにしましょう。な~んて単純すぎますかね?
まとめ
というわけで私が本書から得た学びは、
とにかく身体を動かしなさい
ということです。もちろん中には運動なんて大嫌いという人もいると思います。私は結構運動する方だと思いますが、実はあんまり運動が好きじゃありません。私の妻なんかは私が運動が好きでやっていると考えているようなんですが、それは大間違いです。
でも体を動かすと気持ちがいいのはわかります。歩くとかそのぐらいでいいみたいですよ。まあ運動しろっというのも、目新しいことではありませんけどね。「スマホ脳」の著者が言うのであればその通りなのではないでしょうか。