こういう場面を想像してください。
・あなたはワークショップの講師です。
・50名の参加者がいる。
・参加者は全員持参したPCを開いて作業をおこなう。
・あなたは全員に特定のページに接続してもらいたいと思っている。
・そのページはウェブ検索では出てこない。
・あなたと参加者、参加者同士も普段からつながりはない。
さて、どうする?
もしスマホで接続してもらうんだったら、QRコードをぺろっとスクリーンに映し出して「ここに接続してください」と言うだけですよね。でも全員PCなんです。最も簡便な方法は何か、考えてみます。
①短縮URLを用いる
短縮したURLをスクリーンに映し出し、参加者には直接そのURLを打ち込んでもらう方法。
もし誘導すべきページが「Google.com」とか簡単なものだったら問題はないんですが、普通こういう時って、
https://www.example.com/dummyurlforuseinvarioussituations/1234567890abcdefghijklmnopqrstuv
とかじゃないですか。これだとさすがに「打ち込んでください」とは言えません。そこでURLの短縮サービス。
こういうサービスは山ほどありますけど、有名なのはBitlyですかね。どんなサービスでもいいと思いますが、スラッシュ以降の文字を自分で設定できるほうが、入力しやすい文字列が作れていいかもしれませんね。
②QRコードを利用する
スクリーンに映し出したQRコードをPCで読み込んでもらう方法です。
しかし、普通PCの外側にはカメラがついていませんし、内側のカメラで読めたとしてもなかなか動作的に難しいですよね。50人の参加者が一斉にPCを回転させてQRコードを読み込もうとしている様子はギャグです。
そこで、二段技にします。
スクリーン上のQRコードを「スマホ」で写真に収めてもらう。そのスマホカメラに収まったQRコードの写真を、PCでスキャンする。
ただ、PCのカメラでQRコードを読み込ませたことありますか?私はないかな。
調べてみたら、Windowsでは、デフォルトで入っている「Camera」を立ち上げるとQRコードを読ませることができるそうです。ただMacだとアプリが必要になるとか。
そこで使えるのが、「QRコード読み取り」というサービス。
ここに接続してもらえればMacでも、Windowsでも関係なくQRコードが読み取れますね。
しかし、この「QRコード読み取り」に入るためには「https://qrcode.onl.jp/」というURLを打ち込む必要があるんですよね。だったら、短縮URLを打ち込むのでいいじゃん、ということもありますね(てか普通そう思います)。
というわけでアホなやりかたなわけですが、セミナーのやり方によっては、例えばプリントを用意しておいてそこにQRコードを書いておく、そのプリントはグループによってQRコードが違うとかいう場合もありますから、一応紹介しておきました(それも短縮URLで代用可能じゃない?というツッコミはなしで・・・)。
③オンラインメモ帳を用いる
オンラインメモ帳に目的のURLを仕込んでおく。そのオンラインメモ帳のURLをスクリーンに映し出し、各自のPCでそこに接続してもらうやり方。
①の短縮URLに近いやり方です。
例えば、私がちょっとしたメモに多用していたpool sketch。
これは、「http://plsk.net/」の最後のスラッシュ以下を自分で決めてメモ帳として使えるツールです。
例えば↓は「plsk.net/」以下を「sakuma-log」と決めました。そのページに目的のURLを書き込んでおけば、参加者はplsk.net/sakuma-log と打つだけで簡単に目的のページに飛べます。
デメリットとしては、「sakuma-log」と打てば、世界中どこからでもアクセスされて、内容の改竄までされてしまうという点。しかし特に取り扱い注意のものでなければ問題ないでしょう。
逆にメリットとしましては、使い捨てにしなくていいということですね。短縮URLを使うやり方は目標のURLが変わるたびに短縮URLを生成しないといけません。しかしこのやり方なら、どんなセミナーでも参加者に接続してもらう場所はいつも同じ「plsk.net/sakuma-log」。そのセミナーの内容によって、そこに書き込むURLを変えればいいので楽ちんです。
↓の記事の中でこのメモ帳について言及しています。
まとめ
というわけで
①短縮URLを用いる
②QRコードを用いる
③オンラインメモ帳を用いる
という3つの方法をご紹介しました。まあ、①でいいんですけどね。
あとありがちな方法としては
・グーグルフォームのQRコードをスマホで読んでもらって、そこにメールアドレスを書いて提出してもらう。そのアドレスに講師がメールを一斉送信。
もっと高度になると、
・あるWifiにつないでもらって、そこに接続するとある特定の画面が出るようにする(ホテルや施設のWifiの最初とかそうなってる場合がありますよね)。
なんてのもあるみたいですけど、やっぱ簡単なのは上で書いた3つですかね。
その場でSNSで繋がってもらえばいいのでは?という話もありますが、例えば中国ならWechatのアカウントは全員持っているでしょうけど、それがPCに入っているかどうかはわかりません。
他にもっと上手い方法があれば教えてください。