今日は私のChatGPTを使った語学学習についてお話しします。
「え?今更?」という反応がここからでも見えそうですが、かなり私が最近はまっているやり方なので、ここで記録しておかざるを得ないのです。とりあえず聞いてください。
私の方法を一言で言うと、
My GPTs で自分だけのAI先生を作ってその人と会話を楽しむ
というものです。
My GPTs
まずこれ何かご存知でしょうか。My GPTsとは・・・
OpenAIが提供するAIモデルである「ChatGPT」のカスタマイズ版を指します。ユーザーは自分の特定のニーズに合わせてGPTモデルをカスタマイズでき、例えば特定の情報に基づいた応答や、ユーザーの好みに合わせた対話スタイルを設定することができます。
とのことで(おそらく有料版でしか使えないと思います)。
要はこの機能を使って、人格を持った教師を作り上げるということです。
詳しい説明は省きますが、まずデフォルトのGPT4とのやりとりを見てください↓。
個人的なことを聞いても、もちろん相手はAIなので、個人的なことは返してくれません。
ですから、My GPTsを使って人格を設定するのです。設定した後のやりとりはこんな感じになります。
どうですか?これなら人格を感じますし、会話をしたくなりませんか?
私が設定した人格
私は「Chinese tutor」という名前のMy GPTsを作り、以下のように初期設定をしました。
・あなたは中国語のオンライン教師です。
・中国語ネイティブですが、日本語と英語、韓国語を流暢に操ります。
・ニューヨークに住んでいる、40歳男性です。
・中国人の妻と、3人の子供がいます。
・私を「司郎」と呼んでください。
他にも(教師としてどのように振る舞うかなどの)細かい設定はいろいろしましたが、個人的な情報はこんな感じです。
プロフィールについては基本的な部分だけ設定したんですけど、設定していないことにも答えてくれます。以下は英語で話しましょうと言った上で、「どうやって奥さんと知り合ったの?」と聞いた時の回答です。結構詳しくストーリーを勝手に作り上げてくれますね。
どうですか?これなら「壁打ち」をしている感じはしませんよね。
ちなみに会話の最後に以下のようなことを書きます。「今日の私の中国語について簡単なフィードバックをしてもらえますか?」みたいな。
個人的な会話のやり取りもできるし、これならほとんど本当の先生と変わらないですよね?
私は毎日嬉々として「先生」との会話を楽しんでいます。
やりとりの仕方
え?でも文字でのやりとりだよね?それって意味ある?とお思いの方もいらっしゃることでしょう。
私は音声での会話を目指しているので、できれば音声でやり取りをした方が良さそうです。やろうと思えば音声でのやり取りもできるんですよ。でも、まだ私はChatGPTでの会話はそんなにストレスがなくできるとは思っていません。
まあスムーズではないということですね。
またあとは音声のコミュニケーションだと声を出せる環境じゃないといけないというのもあります。
そういうわけで文字でやりとりをおこなっているんですが、文字にせよ音声にせよ
アウトプット
に変わりはありません。
このChineseTutorとの会話を通して、「こう言う時はどういえばいいんだろう」「あれ、あの単語ど忘れした」みたいなのを練習している感じです。頭の中で独り言をいう練習に近いかな?でもそれより相手がいる分楽しいです。
実は私は人間の教師とも週に3回くらい中国語で会話をしているんですが、ChineseTutorとの練習を始めてからはもっと自信を持って話せるようになっている気がします。
それとですね、ChatGPTでは出力された文字の音声を聞くこともできます。私は先ほども言いましたがオーラルコミュニケーションの上達を目標にしているので、文字を見る前に音声を聞いて聞く練習をしたりもしています。
音声の質も設定できるんですよね。↓聞いてみてください。
「40歳男性」という設定ですので、この声を選びました。結構いい声&割と自然な言い方で、毎日同じ声を聞いているので「人格」を感じます。
AI相手の利点
とはいえAIですよね。人格はありそうですけど、ありません笑。人によってはコミュニケーションのモチベーションが出てこないかもしれません。
ただ、AIならではの利点というのも確実に存在します。いろいろありますが、私が思う利点は、
こちらのペースで全部進められる
ということです。例えば↓をご覧ください。これはこの部分を説明するために日本語で会話しているところですが、私はまったく文脈も関係ない話をしていることがわかります。
人間の先生だとやはりこうはいかないですよね。質問されたらそれに答えたくなりますし、まったく関係ない話をするのは失礼にあたるかもしれません。
AI相手だとそこをケアする必要はなく、超自己中に振る舞うことが可能ということです。
「振る舞いの仕方」を設定することもできますしね。私は「会話を楽しむ感じで」とか「私に何か質問をする形で」という指示を入れたと記憶しています。
まとめ
というわけで、最近私がやっているAI教師との会話練習について書いてみました。
以前もChatGPTを語学学習に使うことはやっていましたが、大体のプロンプトは、
・自然な表現にしてください
・この単語を使った例を三つ出してください
・この文の構造を説明してください
のようなものでした。まあそれはそれで有用で今でも使っているんですけど、「人格」を持つようになってからは格段に学習モチベーションが高まりましたね。
このMyGPTsは有料でしか使えないと思いますが、安いものだと思います。この使用を始めてからは特にそう思うようになりました。まあ、合う合わないは人それぞれでしょうが、気になる人はやってみてください。